2024年、NPO法人せいぼのカトリック教育に関する取り組みは、「教育に関するグローバル・コンパクト」 を推進する動きによって実り多い進展を遂げました。
この記事では、NPO法人せいぼとしての実践からいくつかの事例を挙げ、ソーシャルビジネスについて学ぶ学生と共に、マラウイや世界中の子どもたちに学校給食支援を行う活動について触れていきます!
2024年1月
バチカンの「教育に関するグローバル・コンパクト」に触れたカトリック教育についての記事を公開しました。
記事はこちらからご覧いただけます。
その後、日本国内でカトリック校のみならず、他のミッションスクールとも様々なパートナーシップを築きました。これらの学校は、学生がグローバルコンパクトの考える教育の「グローバルビレッジ」(Global Village)を体験し、NPOを通じて世界で何が起きているか、そして自分たちに何ができるかを学ぶ教育カリキュラムの一環として、実践的で司牧的な機会を提供するビジョンを共有して活動しています。
※2024年に築いたパートナーシップはこちら
EDU-Portメンバーとしての活動開始:日本発のグローバル教育プラットフォーム
日本の文部科学省主導の公私連携型プラットフォーム「EDU-Port Japanプロジェクト」に2024年4月よりNPO法人せいぼが参加しました。
これは、日本の教育文化がカトリック倫理や実践を必要としていることを示しているとも考えられます。
日本に多くあるカトリック学校で求められる教育が、全国的にも大きな影響を持っていると思います。
プラットフォームの詳細はこちらをご覧ください。
シノドスでの「霊における会話」の手法をワークショップに適用
NPO法人せいぼの代表である山田真人は、日本のシノドス特別チームのメンバーとして「霊における会話」の手法を実践しています。この手法を通じて、カリタス修道女会を含むさまざまな宣教グループとの活動を行いました。
その詳細はこちらでご覧いただけます。
こうした活動により、修道会とNPO、カトリック学校がお互いにどんな活動をしているのかを知り、ともに進んでいくシノドス(協働)的なプロセスを作り上げています。
これにより、サレジオ会やイエズス会など各修道会とのさらなる協働とコミュニケーションが促進されます。
日本カトリック教育学会での発表
東京都の光塩女子学院中等科・高等科の具体的な事例を基に、カトリック学校との成果について発表しました。
学生たちは、商品の社会的影響(ソーシャルインパクト)を学んだ後、マラウイ産コーヒーの販売を通じて、地域教会や保護者にも活動を広めた実践例をオンラインで発表しました。
光塩女子学院についての詳細はこちら、発表した学術論文はこちらをご覧ください。
カトリックミッションスクールとのIB(国際バカロレア)コース開始
日本のカトリック学校である聖ヨゼフ学園が、CAS(創造・活動・奉仕)などの共通点からIBコースをNPO法人せいぼと共に開始しました。
活動内容の詳細はこちらでご覧いただけます。
こちらから是非、カトリック教育としてのIBの提案について、ご覧ください。
CEDE(カトリック起業・デザイン体験)の新カリキュラム開始
カトリックアメリカ大学と協力し、若者にカトリック倫理に基づく実践的な方法で、「召命」(vocation)を教えるCEDEコースを導入する準備を進めています。
NPO法人せいぼのプログラムを、召命を考えるアクティビティ、社会と繋がり経済を動かす体験の一例として利用し、次年度から東京のSt. Mary’s Internationalと共同でカリキュラムを展開する予定です。
カリキュラムの詳細はこちらをご覧ください。
2025年のビジョン
・「教育に関するグローバル・コンパクト」の動きはまだ小さいため、国際ネットワークを活用して海外のさまざまな学校や教育機関にも広げていきたい。
・修道会やさらに多くのカトリック学校、ミッションスクールと協力し、カトリック教育をより実践的な分野に適用して学生が召命をより明確に理解できるようにする。
・日本国内の学校だけでなく、必要に応じてイタリアを含む海外の大学や高校とのネットワークも広げる。
せいぼのカトリック教育について、さらに詳しい情報は、以下のプレゼンテーションからもご覧ください。