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せいぼじゃぱんからのお知らせ
せいぼじゃぱんからのお知らせ
2024年7月の学校給食支援レポート
公開日:2024.09.03

2024年の学校給食支援のレポートとなります。

北部Mzimba(ムジンバ)地区
まず、北部のムジンバにおける給食支援の状態からご紹介します。
せいぼは、北部は小学校の支援を実施しており、もともと他のNGOからの引き継ぎや政府が学校のインフラを整備している学校に対する給食支援の担当をしています。

Kaphuta(カプータ)小学校
以下で、給食支援を受けている方々からのお言葉を紹介します。
「せいぼの給食プログラムは勉強する子供たちの間の社会的身分(貧富など)の差を少なくする手助けをしてきました。
給食の時間にはすべての子供たちが同じものを食べるのでほかの子供の食事を見てうらやましく思うということもありません。
(ほかの生徒と比較することなどを原因とする)ストレスや自分に対する不信感などの問題は克服されつつあり、子供たちは安心して勉強に集中することができています。」
(カプータ小学校のSHN(学校保健栄養)担当教員)

7月22日にカプータ小学校でlikuniPhalaの試食会が行われました。
この試食会は給食用のリクニパーラー(トウモロコシの粉が原料のお粥)を提供する3社(Rab’s、ETG、Mint&Honey)のうちより良い会社を選定するために開かれ、調理時間や色味、濃度や味などの観点から評価が行われました。


(リクニパーラーのサンプル)


(リクニパーラーの状態や温度、調理方法を確認するせいぼスタッフ)


(給食の作製を手伝うせいぼスタッフ)


(学校給食の担当者Chancy‐せいぼスタッフが子供たちに試食用のお粥を配る様子)


(児童からお粥の味などのフィードバックをもらう学校給食の担当者Darwin‐せいぼスタッフ)

Chamngulube(チャングルべ)小学校
私がチャングルべ小学校に毎日通い給食を準備するモチベーションになっている一つのことは、この給食プログラムがもたらす幸せです。
幸せとは給食を受け取る子供たちの笑顔を見ることだけでなく、彼らが健康になっていく様子を見ることでもあります。
給食が子供たちにもたらす幸せによって子供たちは強く、健康になります。
貧しいコミュニティなので、ほとんどの家庭の子供たちはせいぼの給食プログラムによって生活しています。
私はコミュニティ全体を代表し、せいぼが健康的な給食の提供を続けるよう願っています。」
(チャングルべ小学校のボランティア調理員の一人マリーさんより)

(調理をするボランティアスタッフのお母さん)


(学校給食を受け取る生徒の様子とそれを提供する母の会のボランティア)


(給食を受け取った子供たち)

Kanyerere(カニエレレ)小学校
せいぼの給食は児童たちをカニエレレでの授業に積極的に参加させてくれます。
教師として、元気で話をよく聞いてくれる教室はもっと多くのことを子どもたちに届けようというやる気をくれます。
(私と児童の)楽しい交流によってカニエレレ小学校での教育の質は向上しています。」
(カニエレレ小学校の教員より)

(カニエレレ小学校の教室での元気な児童たちの様子)

Chabere(チャベレ)小学校
チャベレ小学校はせいぼの給食プログラムの設立によって生徒の出席数の増加を記録しました。
特に大きな貢献は女の子の出席率の向上です。
田舎のコミュニティでは少女たちがとても早い段階で学校をドロップアウトする傾向にありますが、給食プログラムは彼女らを学校にとどめ、多くの女子児童が小学校の卒業認定を受けるまで学習を続けます。
このことはチャベレのコミュニティにおいて素晴らしい発展であり、せいぼがこの素晴らしい仕事を続けてくれることが我々の望みです」
(チャベレ小学校の学校教育委員会のメンバー)

Blantyre(ブランタイヤ)地区
ブランタイヤはマラウイ南部で、北部のムジンバに対してCBCC(地域が実施する子どもセンター)や幼稚園の支援も、せいぼが実施しています。
南部は北部と違い幼稚園制度があり、乳幼児の死亡率が高まった際にその状態が把握しやすい場所でもあります。
給食が早期の子供の発達段階で重要な要素になることが、体感できる場所とも言えます。

「メイズ(穀物の一種)の価格の上昇はさらに多くの家族が飢えることにつながっていますが、Katondo(カトンド)CBCCは毎月お粥を受け取っておりそれが重要な命綱となっています。
学校会議とコミュニティのメンバーたちはせいぼが子供たちに対して支援を続ける努力に感謝しています。」
(Katondoの学校会議のメンバー)


Tawina(タウィナ)の子供たちの中には親戚に頼って生活している孤児たちもいます。しかし、マラウイの厳しい経済状況においては出来高制の手間仕事のような職を見つけることさえも難しく、親戚達にとっても安定した収入を手に入れることは簡単ではありません。結果として、子供たちはせいぼが提供する学校給食に頼って生きています。

Kachimera(カチメラ)小学校の学校会議のメンバーはさらに多くの子供たちを学校に惹きつけ教育経験を養うための努力の一環として遊び場を建設しました。また、彼らは子供たちの健康と幸福を優先しきれいで衛生的な環境を確保しています。

Kachimera小学校の新しい遊び場では遊びを通した学びが促され、子供たちが身体的な活動を通して教育的なコンセプトをより効果的に吸収し理解することを可能にしています。遊びと食事を結びつけることによって子供たちはより楽しく相互的な学習経験を得ることができます。

せいぼの給食プログラムは単なる食事だけでなく笑顔と学習に対する愛ももたらします。学習とは冒険であり、子どもたちはいつでも勉強することが大好きで、せいぼに感謝しています。


Watipa小学校は子供たちの健康と福祉をサポートするためにせいぼから寄付された石鹸により、手指の衛生の促進をしています。
「我々はせいぼのやさしさとゆるぎない支援に感謝しています」(Watipa小学校のディレクターOmegaさん)


「Atamandike2の調理師として私はこの給食プログラムから素晴らしい利益をうけています。
私は学費を払うことができませんが、私の3歳の子供は私が調理に来る際はいつも私と一緒に学校に来て授業を受け、栄養豊富なお粥を食べています。」
(Mwangaさん)

「子供たちの親へのインタビュー」

私の名前はGrace(グレース)です。私と私の息子Mphatso、そして私のすべての家族に対するせいぼのサポートに心から感謝したいと思います。
Mphatsoが小学校に入学するところで、私は彼が目覚ましく成長し賢くなっていくのを日々目の当たりにしています。
教育を受けることに加え、彼は健康に良い栄養豊富なお粥からも恩恵を受けています。
せいぼによる救済はわたしたち家族が困難に直面しているときに助けを与えてくれました。
私はせいぼに神の祝福があり、私たちをサポートしてくれたようにほかの人たちを助けることができるよう願っています。
MphatsoがTikwere幼稚園に通っている間に私は中学校に通って、高校進学のための試験、JCE試験(Junior Certificate Examination)に合格することができました。


私の名前はJudith(ジュディス)で、Favourの母親です。
私はFavourがTikwere幼稚園を卒園し、小学校に入学する準備ができていることにワクワクしています。
私はFavourに提供された無償教育、栄養価の高い食事、その他の重要なリソースに関してせいぼに感謝しています。
シングルマザーとして私はたくさんの困難に直面してきましたが、せいぼの支援のおかげでFavourが学校に行っている間に私は家族のために働くことができます。Favourはものすごい成長をとげ、アルファベットを唱えること、1から100まで数えること、読み書き、友達と交流することなど様々なことをマスターしました。
私は彼女の小学校に向けた準備が十分であり学問的に優れた能力を持っていると確信しています。
せいぼの図り切れないサポートとFavourの将来への投資に感謝します。

給食支援全体の数
支援給食数(ムジンバ地区)全体は、276,805食となりました。
また、以下が具体的な学校での給食提供の状態となります。

支援給食数(ブランタイヤ地区)は、41,154食となり南部でも安定した数量の食事を出すことができました。
これからも、どうぞよろしくお願いします!