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せいぼじゃぱんからのお知らせ
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マラウイからの声6 家族の姿
公開日:2018.09.01


アフリカといえば“大家族”として知られていますね。
では、どこまでが”家族”と言えるでしょうか?
また、どうしてそんなに”大家族”なのでしょうか?
現地の田中英子さんに聞いてみました!

まずは結婚の仕組みから。
現在は法的には1夫1婦制ですが、伝統的には北部は1夫多妻、中部南部は1妻多夫制です。
北部でいえば、沢山妻を持ち、出来るだけ子孫を残せることが、強い男として尊敬される。
そのため、それぞれの妻が子沢山、兄弟は異母兄弟も含めると10人以上とかなり多勢になります。
また、昔からの慣習では夫が早く亡くなるなると夫の兄弟が奥さんと再婚し、
必然的に2人以上妻を持つことにもなります。このシステムは良い点もありますが、
エイズの蔓延にも繋がりかねないため、現在ではそれ程機能していません。
ただ、関係性は残っていて、自分のお父さんの兄弟(叔父)は
みんな”Fathers(お父さんたち)”であり、お母さんの姉妹(叔母)は
”mothers(お母さんたち)”なのです。まさに、家に嫁ぐという感覚ですね。
若い世代では、教育が進んだためか、2人以上妻を持たないという人も多くなっています。子供の数も、政府が最高5人までは産んでも良いということになり、家族計画の指導も学校や病院で行われています。

「家族」ってどこまで?
そこで、実際小、中学生にとって”家族はどこまでか?”を22人の近所の子供たちに訊ねてみました。
お父さん、お母さん、子供たち、ここまでは、一緒に住んでいる家族、更に大抵の子は一緒には住んでいなくても、
おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさん、いとこたち、そして家畜(犬、猫、牛、鶏など)が家族だということでした。

日本との違い
最後に「でも、家畜が死んだときは泣かないよ」「日本ではなく?」と聞かれ、「ペットとして可愛がっていたときは泣くよ」と言ったら、びっくりして笑っていました。
また、家族の人数を聞くと最高で14人、その後9人、7人家族...となっていました。
やっぱり“大家族”ですね。

女性の出産率などのデータ
UNWPAのデータによると、生涯でマラウイの女性は、
約4.5人の子どもを産むようです。
田中さんのお話しのように、地域によってもバラつきがありそうですが、
日本より圧倒的に子どもたちが多く、家族も大規模であることが分かります。
この家族に希望を与えるのは、何よりも子ども達でしょう。
せいぼもこうした状態を受け、給食支援でお手伝いをしていきます!