子どもは生まれてからの5年間が特に重要な成長期といわれ、乳幼児が生活する環境によって脳の発達に変化を受けるそうです。マラウイでは5歳未満の子どものほとんどが貧しい環境で暮らし、栄養不良に陥っているほか、早期の脳の刺激となる遊びの場もあまりないストレスのかかる環境にいます。
マラウイでは、民間の保育園とCBCC (Community Based Children’s Centre: 地域密着型子どもケアセンター) があります。保育園とCBCCでは、5歳未満の子どもを自宅外で預かる保育サービスが提供されており、保護者にとっては、育児から開放される時間と仕事や家事に取り組める時間を与えています。
子どもの健康と教育、そして幸せが貧困削減に関連性がある事は広く認識されています。例えば、幼児教育を受け、その内容を理解できた子どもたちは学校に通い続ける事が多く、同じ授業内容を繰り返さなければならない事も少ないと実証されています。また、成績も小学校就学前に教育を受けなかった子どもたちに比べるとはるかに優れています。