サイクロンの影響と現地の姿
国連の発表では、モザンビークを中心に、大型のサイクロンが、
ジンバブエなどのアフリカ南部を襲い、
マラウイも甚大な被害を受けていることが報道されています。
せいぼの支援をしている幼稚園に通う、
何人かの子供たちの家庭においても、
その被害が見受けられます。
今回、その5つの例をご紹介し、現地の状態をご共有し、
私たちが日本では何ができるのかについて、
考えることができればと思います。
ルーシーちゃんの家庭
南部の幼稚園のAtamandikeに通うルーシーちゃんは、
お母さんと二人で暮らしています。
彼女のお母さんは、さらに年老いた両親と、
2人の親族の世話をしていますが、
家は度重なる雨によって、破損してしまいました。
ルーシーちゃんの祖父母の家も、同じく崩壊をしてしまい、
仕方なく、今でも壊れてしまった家に留まっています。
ルーシーちゃんのお母さんの仕事はパートタイムで、
十分な安定のある収入とはいえません。
近所の人が、彼女が働いている間は、
年老いて動けない両親の世話をしてくれることになっています。
しかし、今後サイクロンの被害から回復し、
家を建て直すのに十分な費用を確保するには、
長い時間がかかってしまいます。
2. アグネスちゃんの家庭
Future Leaders保育園に通っているアクネスちゃんも、
同じく家庭が、サイクロンによって被害に遭っています。
彼女は、お母さんと、9歳のお姉さんと生活しています。
サイクロンの被害に遭う以前から、食事には困っており、
一日食事ができないことも頻繁にありました。
こうした生活状態の中でも、家は借りることができ、
住むところはありましたが、その家さえも、
今回のサイクロンによって壊れてしまった状態です。
3. ピアナちゃんの家庭
ルーシーちゃんと同じ、Atamandike保育園に通っている、
ピアナちゃんの例も共有したいと思います。
彼女の家庭もまた、母子家庭となっており、
パートタイムの仕事で、なんとか生活をしています。
そんな中で、サイクロンによって、住む家が破壊されてしまい、
ベッドだけが無事に残りました。
そのベッドを頼りに、破壊されてしまった家に留まり、
生活を続けていますが、食べ物、衣服の援助が必要な状態です。
アリスちゃんの家庭
アリスちゃんは、Sulema保育園に通っています。
彼女は、「せいぼキッズ」として登録されており、
せいぼによって、家庭に事情により、特別に支援されています。
彼女は、お母さんと二人で生活をしています。
彼女の家庭は、6組の他の家族と共同で使用するために、
借りられたスペースであり、みんなで使っていたトイレも、
サイクロンによって、破損してしまいました。
こうしたインフラの不備によって、多くの家族とともに、
支援が必要な状態になっています。
マルタちゃんの家庭
ミラクル保育園に通っているマルタちゃんも同じく、
家庭がサイクロンで大きな被害に遭いました。
高齢のおばあちゃんの家で、現在生活しています。
雨による甚大な破損は、おばあちゃんの家にも部分的に被害があり、
大きな負担を、おばあちゃんを始めとして、
家族にかけてしまっている状態です。
現在、以上のような緊急で支援が必要な家庭に対して、
せいぼは特に食事を始めとして支援を広げています。
私たちができること
現在、皆さんによってなされる寄付は、
以上の例のような子供たちの支援に対して、
せいぼの現地スタッフを通じて、直接的に、
子どもたち、そしてその家族のために使われます。
皆さんの力が、まさに今必要です。
ご寄付は、こちらから、受付をしています。
これからも、どうぞよろしくお願いします。