皆さん、子どもたちの原動力の根源には何があると考えますか?
”腹が減っては戦ができぬ”という言葉を皆さんはどこかで聞いたことがあると思います。
おなかが空いていれば、エネルギーが足りないので何も大切なことを成し遂げることはできないという意味ですよね。
子供にとって教育を受けることは大事なことですが、せいぼは、子供たちが学校に行き、将来働くためにはエネルギー源を蓄えることが第一と考えています。
私達も朝食を食べずに学校や職場に行くと昼食まで空腹で勉強や仕事に集中できませんよね。
そこで、私達はお腹を空かせた子供たちが多くいるマラウイに対して給食支援をし子供たちにエネルギー、つまり”原動力”を与えよう!という想いを持って現在まで活動してきました。
今回は、以前掲載させていただいた”「風を捕まえた少年」を読んで”の記事を書いて頂いた、静岡サレジオ高等学校一年の青島愛美さんにマラウイとSDGsから「貧困」について記事を書いていただきました。南アフリカという日本でもあまり知られていない国に”なぜ彼女が興味を持ったのか”、そして彼女が今回の”記事を書く原動力になったものは何か”について注目しながら読んでいただければ幸いです!
・青島愛実さんの記事
こんにちは!静岡サレジオ高等学校一年、青島愛実です。
私が、海外の貧困問題について興味を持ったきっかけは、「風を捕まえた少年」という絵 本を読んだことです。
この本の登場人物であるウィリアム君は、学校に通えなくなってし まったため、自ら図書館に通い勉強をします。
私は、学校へ通えているものの、自ら好んで 勉強はしないと思います。
日本の殆どの学生もそうなのではないでしょうか。国やクラス環境が違うと、勉強に対する思いまで変わってくるのかということ、いま自分のいる環境が当 たり前のものではないということを認識させられました。
このようなことをきっかけに、マラウイの支援活動をしている”NPO法人せいぼ”と関わることになりました。
私は、日本にいる皆様に、私自身も学びながら貧困の状況に関して広めたいと思い、このような記事を書くことを決めました。
そして、今回はマラウイの給食支援や、マラウイの現状などについて、せいぼのDeclanさんにインタビューをしたので、その内容を掲載したいと思います。
また、SDGsのゴールにどのように繋がっている活動なのかということを紹介しようと思います。
《学校給食について》
○まず、なぜ学校給食という形で支援をするのかということを聞いてみました。
マラウイという国は、子供の人口がとても多いのですが、その中でも学校に行けていない 子どもたちがたくさんいます。
そのため、教育の環境が提供できず、将来の国の発展に繋がりにくいという問題点があったそうです。
そこで、学校給食という形で支援をすることによって、
「学校に行けば給食を食べることができる」
つまり、食べ物だけでなく、教育の面にも繋がっていくのです。
現状を解決するだけでなく、マラウイの発展にも繋がる活動なのだそうです。
○そんな学校給食で提供されている食べ物はどんなものなのでしょうか。
”給食一食は、たったの15円なのだそうです。”
その理由として、現地で取れる食材を使用 しているためというものが挙げられます。
給食の内容は、「リクニパーラー」と呼ばれる、とうもろこしをお湯で溶かしておかゆの ようにしたものです。
そこに、WFP(※飢餓のない世界を目指して活動する、国連の人道支援機関)が推薦する栄養分を加えた粉末を加えて提供します。
この栄養分は、せいぼが購入し、現地の人達とスタッフが調理をして提供をしているのだそうです。
野菜などの作物を育て、それを配給している小学校もあります。
学校の規模というものは 地域によって違いがありますが、大きいところでは数百人規模の学校も支援をしているのだそうです。
すべての人に平等に配るということが大切なので、数百人ともなると、収穫が間に合わなくなってしまいます。
そこで、WFPの推奨する栄養価が含まれ、継続的、安定的に提供することができるリクニパーラーはとても効果的だと言えます。
《活動やマラウイについて》
私は実際にマラウイに行ったことがありません。
また、この給食支援の活動も最近知ったばかりです。
なので、Declanさんに活動をしていく上でのやりがいなどについて質問してみました。
Declanさんに話を聞いてみると、マラウイという国の人々は、とても優しく、あたたかい 人ばかりなのだそうです。
紛争などの争いごともなく、自然に溢れている平和な場所です。
「そんな国にはぜひ暮らしてみたい」と思うかもしれませんが、実際に暮らすとなると食料など、貧困という問題がとても深刻だということに気付かされるのだそうです。
せいぼは、マラウイの人達の笑顔を糧に、マラウイを支援する活動をしています。
《SDGsについて》
せいぼの給食支援という活動は、SDGの17の目標のうち、主に1(貧困をなくそう)や、2(飢餓をゼロに)、そして4(質の高い教育をみんなに)に関係していくものです。
給食を提供することで、飢餓を減らすことができ、学校給食という形で支援をすることにより、学校へ行く理由の一つになり、教育の場も提供することができます。
支援をしてい るうちは問題は解決していくのかもしれませんが、将来的には支援なしでも貧困や飢餓の問題から抜け出せるような状況にならなくてはなりません。
学校に行くことができない子どもたちはたいてい、家の農業を手伝っているそうです。
そのため、発展がしにくい現状にあります。
子どもたちに質の高い教育がされることによって、将来の国の発展にも繋がっていくことが予想されます。
結果的に、貧困という問題を解消することが期待されます。
《まとめ》
学校給食の支援活動×教育という形がとても重要なのだと言うことがわかりました。
私は今まで、このような支援活動は、募金などから食事を提供し、飢餓をなくすということが一 番の目的なのだと思っていました。
支援の形を工夫すれば、その問題の先にあるさらなる問 題解決につながり、結果的に支援なしでも大丈夫な形が出来上がっていくのだとわかりました。
せいぼの活動は、現状を回復するだけでなく、未来の国の発展にも繋がっていきます。
それには、日本からでもできる募金やコーヒーなどでの寄付、実際に活動をするボランティア活動など、できる形での協力というものが大切になっていきます。
せいぼの活動内容などを見て、少しでも協力してみたいと思っていただければ幸いです!
静岡サレジオの生徒様は、中学から総合学習としてSDGsについて学生一人ひとりが興味を持った目標に対して理解を深める学習もされており、SDGsに高い意欲と関心があるように感じられます。
今回の静岡サレジオ様の様にこれからも学校や企業と共同し、マラウイとSDGsについて理解を深めることができるような活動をせいぼから提供していきたいと考えております。
実際に過去に企業様にCSR活動として協働させて頂いた記事をこちらからご覧なっていただけます。少しでもご興味がございましたら、お気軽にご連絡頂ければ幸いです。
引き続き、私たちせいぼをどうぞよろしくお願いいたします。
コーヒーによる寄付は、こちらから!