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せいぼじゃぱんからのお知らせ
せいぼじゃぱんからのお知らせ
せいぼ活動報告 2019年1月~2月
公開日:2019.04.18

これまでの進展のまとめ
2019年3月までに、せいぼは以下の活動を拡大しました。

・34か所の保育園にいる1,021人の子どもたちへの給食提供
・12か所の小学校の13,442人の子どもたちへの給食提供
・24か所の保育園の73人の子どもたちに養育支援

2月、3月の出来事のまとめ
・24.42トンの給食を連携先の小学校へ供給
・54校の連携先への制服の提供
・保育園のディレクターミーティングの実施
・北部ムジンバでの給食支援現場の視察
・3つの学校のせいぼとの連携の終了

せいぼキッズへの制服の支給

せいぼが行っている活動として、「せいぼキッズ」という制度があります。
この制度は、せいぼが給食支援を行っている保育園が、その収益の10%を、
最も恵まれず、学校に行くことのできない子供たちに割り当てるものとなっています。

該当の保育園は、せいぼからの給食支援を受け続ける代わりに、
この10%を、本当に困窮してしまっている子供たち、そしてその過程のために使用します。
こうした制度から成長していく子供たちを「せいぼキッズ」と呼んでいます。

今年2月には、54人の子どもたちが保育園に入学でき、制服を着ることができています。
皆さんのご寄付、ありがとうございます!

せいぼの保育園ディレクターミーティング

2か月に1回、せいぼの関わっている保育園のディレクターたちとともに、
定例ミーティングを開くこととなっています。
2月8日が最も最近のミーティングとなっており、34校の保育園から、
22人の代表者が集まりました。以下が議題となっています。

記録の取り方
生徒の登録数と実際の出席率、さらにそれに対して、
学校給食の配分の割合はどのようになっているかの計測について、
話し合われました。
十分な透明性を持って記録が行われていない場合は、改めて実施を徹底しました。

健康と衛生管理
マラウイの雨季は特に、衛星面を始めとして、
学校でも多くの課題を抱えることとなってしまいます。
基本的なこととしては、手洗いをさらに徹底させること、
また、保護された水源から、水を取り、使用することが挙げられました。

3校の学校の閉校
天候や衛生問題だけではなく、他にも多くの問題があります。
その中の一つが、突然の学校の閉校です。
主な理由を、いくつかご紹介します。

Misuku幼稚園

Misuku幼稚園
以下の理由から、2018年10月より、運営が停止しています。
・学校の運営委員会が十分に機能しなかった(学校長のみが活動)
・学校長が生徒の家を周り、出席を呼びかけても、出席率が伸びなかった
・ボランティアの不足によって、生徒が出席しても対応ができない
・村の村長の運営に対する関心のなさ
・学校の建物が完成せず、雨の日は十分に稼働しない

せいぼマラウイのメンバーも、以上の状態を知り、
村長を訪れましたが、彼は学校の建設が十分に進展すれば、
状態は改善すると答えたのみでした。
建設の終了の目途は6月でしたが、結局終了はせず、
12月にさらに問題を追及するためにミーティングを設定しましたが、
村長は出席をしませんでした。

その結果、やむを得ずせいぼは安全のために、
該当の幼稚園にあるストーブを回収しました。
そして、実質給食支援は停止となってしまいました。
しかし、現地の子どもたちには、給食支援のニーズが存在しており、
そのモニタリングだけは、今後も続けていきます。

Tiyanjane保育園
Tiyanjane保育園は、
2018年の3月までは通常に機能をしていました。
しかし、ボランティアが政府から給料をもらえるとの誤解を持っており、
その誤解に気づくと、彼らは現地の活動に来ることをやめてしまいました。
子どもたちは保育園にいるにも関わらず、給食を提供するボランティアがおらず、
やむを得ず給食支援を停止しました。

そこでせいぼマラウイのスタッフは、現地の村長とのミーティングを実施しました。
その中で、2018年の12月に学校での給食支援が復帰されることとなりました。
しかし、まだ決定事項として挙がったのみの状態のため、
せいぼのスタッフは現地の安全のため、ストーブなどの道具を一度回収しています。

Limbikani保育園
Limbikani保育園は、
2018年12月19日に閉園しました。
最も大きな原因は、教室を借りる上での賃貸料を滞納してしまい、
それによって、給食支援のために必要な道具を、
室内に置くことができなくなってしまったことです。

今回の滞納によって、保育園の復帰は難しい状態ですが、
せいぼの現地スタッフとしては、新たな場所がもし見つかれば、
そこで現地の子供たちのためにも、給食支援を再開できればと考えています。

北部ムジンバの視察

せいぼの現地スタッフは、定期的に北部の小学校の責任者と、
ミーティングを行っています。

最も最近では、2月11日~15日の間に行われたものです。
12校のパートナーを組んでいる学校とのミーティングとなり、
その他にも、該当の場所の所有者、学校給食委員会のメンバー、
さらにはPTA、母の会、村長たちも加わったものとなっています。
そのため、様々な問題や、現状をくみ取ることができる、
貴重な機会となります。

せいぼの現地のモニタリング

以下が、現地の聖母スタッフがまとめたレポートとなります。

・Macherecheta小学校では、料理の研修などを行い、
学校の授業とのバランスを考え、うまく給食を提供する時間を確保できるように、
スタッフを養成しています。また、衛星教育にも力を入れています。
・Chabere小学校では、せいぼがもともと提供した2つの給食の容器と、
4つの交ぜ棒を、自分で入手したものに差し替えました。
こうした動きによって、現地が自らの力で独立をしていこうという
積極的な動きが分かります。
Kanyerere小学校では、
給食を作る上での薪の収集が課題でしたが、
村長自身がその問題に取り組み、薪の収集自体に関わることで、
課題の克服に取り組んでいます。

Kazengo 小学校では、
生徒数が3,309人に増え、新たなストーブを導入することで、
その人数にも対応できる給食提供ができています。

Davy小学校では、
新たなストーブを導入し、今まで手薄となっていたストーブの管理も充実しました。
そのことで、道具の管理の手間が省け、より給食提供に時間が割けています。

残されている課題

せいぼの提携をしている幼稚園、小学校は、
以上のように、少しずつ現地の課題を乗り越えています。
しかし、それでもまで課題は残っています。
いくつかをご紹介していければと思います。

アクセスにおける課題
Chabere, Kanyerere そしてChamngulubeは、給食の配達サービスを使用しています。
モーターバイクでしか通れな居場所にあり、現地の共同体は、
その道を十分に舗装するにも、日々苦労をしています。
そのため、せいぼの給食が、天候不順の際には届かない恐れもあり、
現在でも不安がある状態です。

ロケットストーブの管理
2年以上前にロケットストーブを提供していることを考慮すると、
メンテナンスの状態も懸念されています。
今後、せいぼとしては、給食提供の際、
現地が十分にロケットストーブが使用できているかどうか、
確認をしていく必要があります。

上記のレポートは、サイクロンの被害の前に書かれたものとなっており、
現在の状態はさらに課題を抱えているのが現状です。
今後とも、皆さんの支援、現地の働きを通して、マラウイの抱える課題と向き合っていければ、とてもうれしいです。これからも、よろしくお願いします。