Seibo Partner NURSERY Schools
せいぼのパートナーシップを結んでいる保育園は南部にあり、チロモニ地区と場所の周辺から始まりました。
その南部の幼稚園の一部が、10%の定員をせいぼが募集している貧しい子供たちに対して無償で提供してくれており、そうした支援プログラムを、「せいぼキッズ」と呼んでいます。
2022年5月26日、8人の新たなせいぼキッズを迎えることができました。
彼らは、3つの異なる保育園に通うことになりました。
その保育園は、Bachi、Fatihu Deen、そしてAgape保育園です。
その結果、2022年5月の下旬には、総計で78人のせいぼキッズ(45人の女の子と33人の男の子)を登録することができています。
一方で、課題も残されています。
私たちは22つの保育園で受け入れを許可頂いています。
また、現在さらに26人の子供たちが、せいぼキッズの支援に該当する子供として、想定されています。
上記の状態で、地理的な近さなどを考慮すると、十分な条件にあった保育園を、子供たちに提供できないのが現状です。
せいぼキッズの家庭を訪問
せいぼキッズに登録をしている子どもたちの家庭を訪問するのも、せいぼスタッフの重要な仕事です。
保育園での生活の進捗はどうか、家庭で保護者がどのように子供をケアしているかなどを、せいぼスタッフが確認しています。
以下では、4家庭の訪問を5月に実施した際の記録となります。
また、5月以降の栄養失調の可能性がある子供の家庭を訪問した際の記録もあります。
2022年5月の家庭訪問
– Prisca (4歳)
Feedom保育園で、5月から通学を始めました。
お母さんはチャコ(木炭)を売る仕事をちょうど始めたところですが、同じような仕事をする人が周りに多すぎて、違うものを販売することを検討しています。お母さんによると、Priscaさんは、アルファベットを言って、歌うことができるようになっているそうで、さらに書くことにも関心を示しているそうです。
こうした様子から、お母さんがPriscaさんが家庭で学習をする上で、世話をしてくれていることが分かりました。
– Leticia (3歳)
2022年3月から、Feedom保育園に通い始めました。
日々の現金収入を得る仕事で生計を立てている両親と一緒に、生活をしています。
両親は、Leticiaさんに十分に食事を提供していると言っています。
一方で、彼女の体重が減っているのが事実です。
体重の減少が激しい点もあるため、お母さんと彼女自身を、病院に行くように勧めました。
– Alice (5歳)
Sulema保育園で、2018年8月に通学を始めました。
Aliceさんは、祖父母と暮らしていて、最も世話をしてくれているのは、おばあちゃんだそうです。
おじいちゃんがチャコの販売をしてくれるいることによって、経済状態は少し良くなったそうです。
その結果、食事を摂ることができています。
学校にAliceさんは、行くこともできています。
– Zaithwa
Agepe保育園で2021年12月1日から通学を始めています。
溶接士として働いているお父さんがおり、お母さんが主に面倒を見ています。
エネルギーの提供状態などが安定しない点もあり、現在仕事が安定していない状態です。
お母さんの方針としては、自分たちで昼食を出せないときは、必ず学校に子供を行かせると決めています。
2022年6月の家庭訪問
– Gladys (3歳)
Pillar of Light保育園に、2022年2月から通い始めました。
彼女は既に、アルファベットの歌を歌うことができ、国家も歌えます。
また、英単語もいくつか分かります。
家計は、肉を販売することで生計を立てています。
3食分を摂ることができていますが、バランスの取れた食事ではなく、その点が子供に対して懸念している点であると、両親は言っています。
– Yotamu (4歳)
Faeza保育園に2022年3月から通っています。
彼は、8人の拡大家族と住んでいます。
1日につき2食は取ることができていて、2種類の食事からなっています。
彼のお母さんは、よく病気になってしまいますが、健康な時はスイートポテトを販売しています。
Yotamuさんは学校にしっかり通えていて、家庭でも十分に保護をされています。
– Yona (6歳)
Bizzy Bee保育園に、2022年1月から通い始めました。
歩行に障害がある状態で生まれ、家族も費用が払えない点もあり、学校に通えない状態が続いていました。
30,000クワッチャ程度の給料を月額でもらうお店の仕事を、お父さんがしています。
10,000クワッチャ程度が、家賃で使われています。
– Alicia (4歳)
2022年2月から、Bachi保育園に通っています。
16人家族として住んでいて、3家族が一緒になっています。
お母さんがナッツを販売していて、生計を立てています。
Aliciaさんは3食を摂れていますが、十分に安定した食事を摂ることはできていません。
せいぼスタッフによる測定時は、体重も減っていたため、栄養状態が良くないことは明らかでした。
現在、学校へは家族のサポートで通学できていますが、これからもしっかりとして見守りが必要です。
– Zaithwa (4歳)
2021年3月か、Abundant Life nurseryに通っています。
6人家族で、2つのベットルームがあります。
3食を摂ることができている一方で、栄養の摂れた食事ではない点が、懸念されています。
– Favour
2021年3月から、Tikwere保育園に通っています。
彼女は学校では十分によく勉強ができていて、自己紹介もできます。
1月~12月を歌で歌うこともでき、1~30の数字も言うこともできます。
お母さんは、中古の服やサトウキビを販売していて、お父さんは仕立屋さんです。
家族は、1日2食を摂ることはできていて、朝食はなしで済ましてしまうこともあります。
– Ivy (6歳)
2018年から、Miracle保育園に通っています。
Ivyさんは、7人家族で生活しています。
お母さんは保育園の先生として仕事をしていて、3食を家族は食べることができています。
一方で、バランスの取れた食事はできていない状態です。
せいぼの保育園パートナーについて
家庭訪問に加えて、せいぼスタッフは保育園にも訪問しました。
それぞれの保育園は、給食の提供のために提携をしている学校になっています。
6月に訪問することによって、Abundant LifeとBachi保育園について、特に状態を理解することができました。
これらの学校に対して、さらに質の高い記録状態への注意喚起をしました。
2022年6月のせいぼキッズの選定ミーティング
2022年6月21日、Mother Teresa Catholic Nursery Schoolにて、せいぼキッズを決めるミーティングを実施しました。
4人のMother Teresa側のマネジャーも参加して、せいぼスタッフと共に、実施されました。
6組の応募者がおり、2組は、Mother Teresa Catholic Nursery Schoolに割り当てられ、他の2組はせいぼキッズとして受け入れられました。残った2組に関しては、選定基準を満たさなかったため、今回は見送りになっています。
選ばれた2組に関しては、学校に入ることなりました。
以下の二名になります。
– Prosper
6人家族で暮らしています。
両親とも、学校は中退していましう。
Agape保育園に、以前は通っていましたが、両親がその費用の負担ができない点があり、せいぼキッズに申し込みをしてきました。
– Covenant
両親と3人で暮らしています。
日々の現金収入に頼った生活をしており、サイクロンAnaの影響で、家は大きな損害を受けています。
両親に対する教育プログラム
6月後半において、7日間の間、せいぼスタッフはブランタイヤの社会福祉事務局からの支援も受け、初頭幼児教育に関するトレーニングを、保護者向けに行いました。
せいぼのスタッフは、過去の経験から保護者の人々が子供の世話について、十分なスキルがないことも知っていました。
そのため、このトレーニングによって、ある程度の基礎的なスキルを身に着けてもらうことを狙いとしていました。
以下のような内容を実施し、身に着けていく機会となりました。
– イラスト付のカードを用いた指導方法
– 子供への情報伝達の方法について
– 教材の開発を保護者のために実施
– 子供の権利についての啓蒙と、共同体の協力についての呼びかけ
– 遊びを用いた日常生活の中での教育について
せいぼのパートナーを組んでいるCBCCの子供たちの保護者が、7日間で基礎的なスキルを身に着け、その後保護者のフォーラムも開くことができればと考えています。