せいぼはこちらの記事で紹介をさせて頂いたCBCC以外にも、同時に給食支援のパートナー校を増やし、4月より活動を開始しています。
この記事では、その竣工式の様子と、その際にパートナー校に伝えられた内容や現地の様子について、お伝えをいたします。
Part Bの竣工式
ンココ村にある2つの学校のもう一つの開校が行われていました。
それはPart Aで紹介をさせて頂いたCBCCに隣接する村にあるChibanziとKatondo Cbccsのために行われてものです。
開校式は、記録の保持、食品の準備と保存に関しての手順説明から始まりました。
これらの説明は全て、せいぼの現地スタッフのリーダー、Talithaさんによって行われました。
学校給食を料理をしている間、開校式は校庭で行われていました。
式は祈りで始まり、その後ダンスに移りました。
2つの村の親たちは、せいぼに対する感謝の気持ちを、踊りながら歌で表現してくれました。
その後、ンココ村とクンデケタ村の村長が立ち上がり、スピーチを行いました。
彼らは、せいぼが子供たちの支援に来てくれたことに感謝していました。
そして、彼らはコミュニティが困難な状況に直面しているときに、せいぼが支援を始めてくれたことについて言及した一方、一部の子供たちは家を失ってまだキャンプに住んでいることにも触れました。
2人の村長は、コミュニティのメンバーもせいぼとともに学校を支援し、子供たちを学校に送るように奨励しました。
村長たちはまた、せいぼに対して、学校の再建に協力してほしいとの要望を伝えました。
以前に学校を建設したが、セメントや鉄板などの重要な資源の不足のために学校が崩壊してしまったと述べました。
Chilingani CBOのディレクターのスピーチ
ディレクターのマーガレタさんは、コミュニティが学校委員会や村長と手を取り合い、この給食プログラムに取り組むこと、そしてせいぼと学校の間に良好な協力関係が確立されるように努めると、話されていました。
彼女は教師たちに最善を尽くすように促し、村長たちにはコミュニティが教師を支援するように、組織を編成するように呼びかけました。
Makapwa保育園がSeiboが素晴らしい仕事をしている例として紹介され、せいぼとの良好な協力関係がどれだけ多くのことを達成できるかに触れました。
「コミュニティがこの給食プログラムに尽力するのであれば、利用可能な水、衛生施設、私たちの子供たちにとって適せtyな教室の開発もできると思います。CBOとして私たちは自分たちの役割を果たし、コミュニティもせいぼの仕事をより効率よくするために自らの役割を果たすべきです。」とマーガレタさんは締めくくりました。
その後、Chimembeの人々がそのコミュニティにおける給食プログラム、CBCCにおける彼らの役割を説明する劇を上演しました。彼らは、受け取っている支援がせいぼと協力して働くことによって影響を与えることを伝え、コミュニティ全体にそれを訴えました。
そして、覚え書の読み上げと署名、そして給食資材の2つの学校への引き渡しで式を締めくくりました。
村長、CBOディレクターも立ち会いました。
そして最後には給食が完成し、子供たちや親たちは今後の学校の朝食の味について知ることができました。
新しいCBCCの概要紹介
Tsamirani CBCC
この学校は、いくつかの村が集合している地域である、Bwanamsomphoにあります。
地域の子供たちがChilingani CBCCまで長い距離を歩いてくることが分かり、Tsamirani CBCCとして2015年10月に始められました。
学校には25人の児童がおり、4人の教師がいます。
2人の教師は4年生まで進学しましたが、他の2人は小学校を中途退学しています。
どの教師もECDのトレーニングを受けたことがありません。
児童たちはかやぶき屋根の建物で、勉強をしています。
以前は建物がありましたが、大雨のため倒壊してしまい、茅葺きの建物に移りました。
雨の日には授業が中断されることもあるのが現状です。
しかし、衛生面では、学校は良好な状態ではあります。
トイレがあり、周囲もきちんと掃除されています。
水は、学校から12分の場所にある水たまりから汲み上げられています。
Bwemba CBCC
Bwemba CBCCは、Nyadani村に位置する学校です。
この学校は2019年7月に始まりました。Mgwirizano CBOのディレクターは、この村にCBCCがないことを知り、学校を始めるというアイデアが生まれました。
コミュニティはこのアイデアに同意し、CBCCが開始されました。
最初は教室がなく、木の下で学んでいました。
後に草で作られた建物が作られましたが、3回崩壊してしまっています。
雨の日には教室が崩壊してしまう状態です。
Bwembaには25人の児童(13人の男児、12人の女児)がいます。CBCCには2人の教師がおり、すべての教師が中等教育を修了していますが、ECDのトレーニングを受けたことはありません。
学校にはトイレがありません。水は学校から5分の距離にある水たまりから汲み上げています。
Bwemba CBCCの課題
学校には安定した給食プログラムがありません。
彼らはJ-Lifeという団体から、年に2回米と大豆のパックを受け取りますが、途中で使い果してしまいます。
使い終わってしまうと、委員会のメンバーは村人からトウモロコシの粉を集め、学校で食事を提供するために回らなくてはいけない状態です。
さらに、適切な学習環境が不足しています。
村の共同体は子どもたちにとって適切な学校を建設する余裕がないため、グラス屋根の構造を使用していますが、崩壊してしまうことがあります。
Katondo CBCC
GVH Bwanamsomphoの地域に属しているNdeketa村に位置する学校です。
この学校は90年代初頭、Chilomoni周辺にある多くのCBCCのディレクターを経験されたChumachiyendaさんによって、開始された学校になっています。
男子22人、女子21人の児童が在籍し、小学校中退者の教員が3人います。
また、彼らはECDトレーニングを受けたことがありません。Katondoは、年に2回J-Lifeからマンナ(給食用のパン)の支援パックを受け取りますが、それだけでは1年分にもならないのが現状です。
この学校は、10人の委員会によって運営されています。
車でのアクセスがないことが、現在の課題になっています。
Katondo CBCCの課題
子どもたちが学習するのに適切な校舎がないため、雨によって学校が倒壊し、現在は教会で一時的に授業を行っています。レンガはあるが、鉄板を買う余裕がないために困っています。
また、安定した給食を提供する資材が整っていません。具体的には食器(バケツ、皿など)が不足しています。
今回のせいぼの支援によって、少しでも資材が継続的に使用ができる状態になれば幸いです。
Chibanzi CBCC
GVH Bwanamsomphoの地域に属しているNdeketa村に位置する学校です。
この学校が所属する村は、Mudi、Khombwe、Chimembeという3つの川に囲まれています。
Chibanzi CBCCは、子どもたちが近くの学校まで長い距離を歩かなくても済むよう、90年代初頭に地元の親たちによって設立されました。
男子32人、女子28人の合計60人の児童が在籍しています。
Chibanzi CBCCには、中学校中退者の教員が2人と小学校中退者の教員が1人います。彼らは、ECDトレーニングを受けたことがありません。
10人で構成されている委員会が学校を運営しています。
学校の建物が激しい雨によって倒壊したため、教育は教会で一時的に行われています。
学校は、年に2回J-Lifeからマンナの支援パックを受け取っています。
学校にはトイレがなく、水は学校から10分離れた場所にある水たまりから汲み上げています。
Chibanzi CBCCの持つ課題
安定した給食支援の土台ができておらず、現在も継続的な支援が必要な段階です。
また、倒壊した学校を立て直すためのブロックなどの資材がない状態です。
Dyechiti CBCC
Kaliwoさんが村長を務めるChalamandaという地域に属しているCBCCです。
この学校は、村長によって2014年9月に設立されました。
学校には、女子17人、男子12人の計29人の児童が在籍しており、教員は4人います。うち3人は小学校中退者であり、1人は中学校中退者です。
1人の教師は、Stephanos財団の支援を受けてECDトレーニングを2週間受講しました。
この学校は、10人で構成される委員会によって運営されています。
CBCCが属している共同体では、Stephanos財団の支援を受けて学校の建物を建設しています。
学校にはトイレがあり、水は学校から5分離れた場所にある水たまりから汲み上げています。
Dyechiti CBCCの課題
衛生的な水の提供状態も含めて、安定した給食支援の土台ができておらず、現在も継続的な支援が必要な段階です。