Meet Talitha Nyenyezi!
Talithaさんは、せいぼのプログラムスーパーバイザーとして働いています。
彼女は、Human Ecologyを学び、コミュニティの健康や、栄養状態の管理に関する技能、
家族やその共同体を管理する能力を持っています。
ECD(Early Child Development)の専門でもあり、プロジェクトの企画、実施をしています。
Talithaさんの日常
2020年は、多くの困難があった年で、柔軟な対応が必要でした。
しかし、彼女の一般的な1日の流れは、以下のような形です。
・日々の経理の仕事をし、月次報告をまとめる。
・特別なプロジェクトの管理を実施し、寄付の要請を提出
(2020年は、残念ながら、多くの要請がありました)
・予算の管理計画を立てる
・食事の提供の計画、資金調整
・衛生管理、給食配分方法に関する研修計画を立てる
・各共同体の衛生管理などに関する研修を行う
・政府の要請のために給食提供に関するデータを提出、プロジェクトの実施のためのデータ管理
・給食提供を実施している対象共同体の会合に参加。株主への情報提供。
Talitha’s Seibo Story
【Talithaさんの言葉】
私は、せいぼで2016年の7月よりボランティアをしていました。
その後、2017年の3月より、せいぼに入りました。
せいぼが持っている南部のチロモニ、そして北部のカプータでの働きの大きさは、
とても強いもので、誇りに思っています。
せいぼの働きは、私たちがこの世からいなくなっても、ずっと残っていくと感じています。
なぜなら、その働きは、毎日の積み重ねで、大きくなっていっているからです。
せいぼの働きは、支援対象に対してだけではなく、働いている私たちに対しても、
とても大きいものとなっています。
せいぼの仕事をする中で、多くの人々と触れ合い、自分自身も成長をしているのを感じます。
最近は、こちらの記事で取り上げた、JordanとSalomさんとお話をしました。
その中で、Salomは母親として、以下のようなことを言ってくれました。
「給食支援を受け、子供が学校にも行けるようになり、大きな変化を下さいました。
しかし一方で、私自身も大きく変わることができました。
なぜなら、子供の将来について、現在なら希望を持つことができ、
そのことが動機となって、私は日々の生活に良い変化がありました。
こうした生活の変化を与えてくれて、本当にありがとうございます。」
実際に彼女は、Jordanくんが幼稚園に通うようになってから、
まるで違う女性かのように、大きく変化を遂げていました。
Jordanくんは、1月から小学校に通います。
こうした変化を家庭に与えるために、せいぼの仕事はあるのだと、実感しました。
2020年:大きなチャレンジの年
せいぼは、2020年の困難の中でも、給食を提供し続けています。
現地の家庭は、家賃の支払い、食事の供給など、多くの課題があります。
その中で、学校も閉鎖になり、多くの困難を抱えることになりました。
仕事は安定せず、パンデミック中は、不安定がさらに付きまとっています。
以下のような点が、主な課題として現在挙げられています。
・両親は経済的な理由で住処を転々としなくてはいけず、子供たちが様々な場所に出歩いてしまう。
・子供たちが学校に行けないせいで、家に滞在してしまっている。一方で親たちは仕事を探し、
外出をしているため、子供が危険な目に遭う可能性が高まってしまっている。
・母子家庭の人々が、多くの課題を抱えている。多くの家庭の旦那さんが、家族を捨ててしまい、
残された家庭内では、多くの経済的な課題が残されている。
・福祉的なサポートが国からはないため、せいぼに対して支援を求める形になっており、
多くの家庭が、生活が困難になっている。
・いくつかの家族は、やむを得ず家族を分割し、違う場所に住むことで、経済的な負担を減らしている。
家庭への食事支援
現在、マラウイ政府では、学校での給食配分ではなく、幼稚園、小学校で食事を保護者に配分し、
家に持ち帰ってもらう形で、提供するように、勧告しています。
この形での食事提供で課題となるのは、この支援を通して、必ずしも子供たちが、
食事を摂ることができるとは限らないという点が挙げられます。
なぜなら、もし全ての家庭が食事の配分された量に頼っている場合、
どれくらいの量が、子供にいきわたっているかについて、不明確だからです。
私たちせいぼは、こうして状態の中で、家庭への訪問を実施し、
現在開いている学校に子供たちを送るように、両親に説得しています。
子どもたちが、学校に行っても、食事がないことから、あまり学校に行くモチベーションが上がらず、
困っているのが現状です。さらに、両親によれば、子供が食べ物を持っていけないと、
スナックなども持っている子供から、いじめられる恐れもあるとのことでした。
今後、マラウイは雨季に本格的に入り、寒く、湿った時期を迎えます。
昨年、私たちはプラスチックブーツを支援として頂き、それを子供たちに提供し、
雨でも学校に安全にいけるための支援とすることができました。
しかし、今年はそのブーツもダメになってしまい、また学校に行くのが困難な状態に、
戻ってしまっています。
もし、こうした状態が解決できれば、学校に子供たちを積極的に両親が送り出してくれますが、
現状では課題が多く存在しています。
以上のように直面している課題を考えていくと、せいぼが給食支援団体として、
向き合わなくてはいけない課題は、単に食事の支援、教育の促進だけではないことが分かります。
私たちはそれでも、自分たちの最大限のできることを実施し、活動を続けていくしかないのです。