7月18日、せいぼマラウイのスタッフであるタリサさんとプリシラさんは、
北部へと訪れ、せいぼが井戸の建設の支援をしたCBOのある
クルヤ・ディーコ・ウクの井戸竣工式に出席しました。
国際NGOのCandoに所属している飯野さんも、
この式典に参加し、現地の共同体の様子を視察しました。
日本の寄付者の皆様のご協力によって、
井戸の完成を無事に迎えることができました。
今回の式典は、単に井戸の開設をお祝いし、
プロジェクトの完了を報告することだけを意図していません。
こうしたお祝いを通して、共同体が一つになり、
クルヤ・ディーコ・ウクに属している人だけではなく、
現地の共同体の全ての人がこの井戸の所有者として、
責任を持って関わっていくことの意識づけにもなる式でした。
特に、現地の村長や他の重役たちにも、出席をして頂き、
彼らが自分たちの村々に対してどのようにこの井戸を使用するかを
考えていく機会となりました。
全部で32人の共同体のメンバーが参加しましたが、
彼らの中には、村長、保育士、CBOの経営者もいました。
その中の村長の一人は、彼のスピーチの中で、
井戸の重要性について触れ、聖母に対しての感謝も述べて下さいました。
井戸ができたことにより、現地の女性が早朝から水を運ぶ重労働をし、
苦しい思いをする必要がなくなったこと、さらに乾季において、
水の貯蓄ができることに対して、特に感謝していました。
最後に、井戸が建設されたCBOであるクルヤ・ディーコ・ウクを経営する
レクサ・ハリソンさんは、井戸の建設によって、CBOだけではなく、
周囲のカゾンバ地区全体を潤すことになると述べました。
さらに彼女は以下のように述べました。
「今月末、バカラという地区から30人のパン焼きの授業を受ける人々がきます。
そうした際に、井戸は早速役に立つでしょう。」
彼女は、共同体全員に対して、井戸を大切に使い、
責任を持って、共同体のために生かしていくことを呼びかけました。
共同体が一つになり、今後井戸が活用されていく土台となったのは、
皆さんのご協力のおかげです!
ありがとうございました。