ムジンバ地区、カブク小学校
生徒数:363人
給食事業開始日:2016年7月12日
せいぼは、カブク小学校で給食支援ができていることに対して、とても誇りを持っています。2013年にJOCAのもとで給食事業が開始されました。こうして始まったカブク小学校の事業は、カゾンバ小学校にも影響を与えています。カブク小学校は、現状のデータを私たちに提供してくれていますが、それに対して何も見返りを求めません。そうした自分を差し出す精神、他者と協力しようとする精神を、カブク小学校は持っています。こうした小学校のために働くことができるせいぼは、とても誇りを感じております。
お腹が空いた子どもたちがたくさんいる現状は、カブク小学校の生徒にとっては大問題です。そして、学校としては希望を込めて調理場を建てました。2016年7月11日、せいぼはその希望を現実にするために、カブク小学校と連携を組んでいます。
せいぼとしては、調理場の設置がすでにできているという点から、給食事業は開始しやすい状態でした。せいぼは、ロケットストーブ、洗面器、カップ、バケットなどを提供しました。そして、なんといっても最も大事なのは食べ物そのものです。それはパーラーで、日々の食事の中で提供されている日常食です。
小規模なセレモニーとパーラーの作り方の実演があった後、学校のみんなで歌を歌い、学校給食事業は開始されました。
せいぼのディレクターのサワコ・ネヴィンさんは、「無料の給食はない」とおっしゃいました。この言葉が意味することは、給食が手配されるまでには、市議会と村々の人々の連携が必要であり、さらには多くのボランティアの協力も必要だということです。さらに言えば、ボランティアを給食提供のために派遣することに加え、一袋のメイズと一台の牡牛の台車分の薪を、月に一度手に入れることができます。
地域共同体によって作られた調理場は、雨季の天候に乱れにも強く、一年中使うことができます。せいぼとしては、現地の人々とともに、調理場をさらに強化できればと考えています。アメリカドル計算ですと、4,000ドル程度が必要となります。皆さんのご協力、どうぞよろしくお願いします。
以下は、教育省のサカさんからの、せいぼへのメッセージです。
「せいぼの活動は、貧困の中にある子ども達の飢えを減らし、教育へのアクセスを改善し、子供たちの健康を向上するとともに、コミュニティの給食支援への参加とプログラムへの主体性を高めることでしょう。さらに、学校での給食は子供たちの栄養状態を改善し、身体的な成長を助けます。これは国の発展に欠かせない労働人口を増やすことにも繋がります。」
教育省 サカ氏
2017年2月15日
カブク小学校に、マラウイのせいぼスタッフが訪問した後、学校側が連絡をくれました。その内容によると、彼らは、全ての給食提供の活動が、学校の授業が始まる前に終わらせなくてはいけないという政府の要求に、まだついていけていないとのことでした。こうした政府の要求から考えると、学校で働いている人々はみんな、最初の休み時間より前の段階で、生徒たちにすでに給食を与えていなくてはいけないということになります。
また、せいぼスタッフは、学校の在庫管理の状況などを調査させて頂きました。その結果、道具などの整備はしっかりされていることはわかりました。また、環境としてもちゃんと換気を定期的に行い、床は乾燥状態を保ち、給食提供や食べ物を置くための木製の台も、水分を含んでいるような様子はなく、しっかりとした管理状態が確認できました。