水が湧き始めたタウィナ-井戸の建設の完了!
2017年11月16日、タウィナには新しく水場が提供されました。
9月にせいぼマラウイのスタッフからタウィナの現状を知らされ、
「タウィナを救おう!」のキャンペーンを行いました。
そして、日本の温かい寄付者の皆様のご協力により、短期間での目標達成ができました。
また、アメリカのNGOである”Water Wells for Africa”の皆様にも、とても感謝しております。
皆様には、雨季の関係で短期間での作業となりましたが、
快く引き受けて頂き、期限内での達成に貢献して頂きました。
日本の寄付者の皆様、そして”Water Wells for Africa”の皆様に、この場をお借りして、感謝を申し上げます。
見渡す限りの水があっても、飲める水は果たしてあるのか
日本のおいても、農業の文化の中では、澄んでいるきれいな水は生活、仕事に欠かせないものでした。
たくさんの水があっても、きれいな水がなければ、衛生的な農作物を食することは難しいでしょう。
タウィナの近くで水場を提供している建設会社の人々は、いつも私たちは対して、
水の入っている井戸の深さが足りないために、ポンプに付いているパイプが壊れてしまうと語っていました。
しかし、ある時、タウィナ幼稚園からたった10分のところに、水場を作るのに適している場所を見つけたのです。
さらに、そこはせいぼの給食支援をしている場所でした。
Where there is water, there is a way
「意志あるところに道は開ける」(Where there is a will, there is a way)と言いますが、
タウィナの場合はどうでしょうか。
彼らの共同体にとっては、「水のあるところに道は開ける」(Where there is water, there is a way)
というのが適切でしょう。
井戸を掘るために適した場所へ、井戸掘りのためのトラクターが入ることができるように、
共同体の人々は、道を作る必要があったのです。
建設の準備
井戸を掘るのは、単に穴を掘っていくのではありません。アフリカではその後のことまでを視野に入れ、
話し合いの中で一つひとつ進められていきます。
男女平等の視点、さらには現地の状況、苦労を肌で日々感じている女性たちが、
この建設では中心的に役割を果たしました。
彼らが働く上での条件は以下のことが挙げられます。
1. 文字が読めること
2. タウィナで生まれ育ったこと
3. 勤勉で、共同体に貢献する人物であること
4. 共同体の中で信頼されている人物であること
作業開始!
11月3日土曜日、”Blue Water Drilling Company”が現場に到着し、朝9時に始まったドリル作業は、
夕方5時には終了しました。
次の日には、パイプが設置され、井戸の穴を補強するための棒も備えられました。現地の共同体の人々は、
食事を準備したり、補助的な作業を手伝ったりして、現場を支えました。
将来への発展
きれいな水が今後も提供され続けられるように、
その後の井戸のメンテナンスは現地の共同体の人々へと受け継がれました。
彼らの作業としては、主に井戸の補強作業で、ハブの取り付け、ボルトでの補強、
パイプにゴムを取り付けるなどでした。
彼らは皆、井戸を作り、共同体を先導していくことができる信頼がおける人々です。
せいぼの仕事は、彼らの作業進捗の管理を行い、
共同体の皆さんのための金銭の使われ方について、常に説明責任を持つことです。
井戸の整備完了はもうすぐ!
現地はもうすでに、みんな興奮が高まっています。しかし、現段階では井戸が使えるようになるには、
セメントが十分固まらなくてはならず、しばし待つ必要があります。
その間は、ビーハイブの建設部門の人々は、井戸の設備の中には入れないように、
鍵をかけて、その鍵は共同体の代表にゆだねられています。
A Word from the Chair
井戸建設会議のリーダーであるギルバードさん(Gilbert Wedulo)は、以下のように話しています。
「この井戸は、共同体にとって大きな力になるでしょう。女性たちはいつも水を運ぶ上で、
問題を抱えていました。朝1時に起床し、水を探しに長い距離を歩かなくてはいけませんでした。
そのために、この井戸ができたことで、とても安心したのです。女性たちは、もっと家族のために使える時間、
家事をする時間が増えるのです。せいぼの皆様、そして”Water Wells for Africa”の方々、
ご寄付とご協力を、本当にありがとうございました。」
皆さんのご支援によって、ここまで進むことができました。タウィナ幼稚園と現地の共同体の皆さんを代表して、
皆さんに感謝を申し上げます。ありがとうございました!