せいぼは、2023年1月3日の政府の発令を受け、学校給食提供停止に伴い、緊急の対応を実施しました。
そんな中でも、皆さんの支援により、給食の提供を続けることができました。
以下で、その活動の流れをご紹介させて頂きます。
コレラ流行による学校閉鎖
南部の都市で、せいぼがCBCCと幼稚園を支援しているBlantyreでは、1月3日に学校が通常運営する予定でしたが、Blantyreはコレラの流行によって最も大きな打撃を受けた地区の1つであったため、政府はコレラ感染の蔓延を防ぐため、地区内のすべての学校を閉鎖しました。
1月17日、政府がすべての学校の衛生習慣と公共公益設備に関するガイドラインを作成した後、学校が開校しました。
コレラによる試練
Blantyreでのコレラのさらなる蔓延を防ぐ方法の一つとして、政府は学校での給食を中止し、お粥を学校で調理してはならないとしました。
コレラは減りましたが、生徒は空腹のまま学校に通い、それによってせいぼのミッションは達成できませんでした。現地スタッフはすぐに、学校給食を届ける代替手段、つまり食料を家に持っていくことにしました。
給食の家庭への配布
毎朝、生徒が学校に行く前に、親が責任を持ってお粥を準備し家で食事を摂れるように、すべての生徒に5kgを与えるという取り決めをしました。
給食の家庭への配給は1月26日に始まり、2月7日まで続きました。
給食配布の課題
この方法は、お粥が一人分の子供の食事ではなく家庭分の食事になるため、長持ちしないという点で多くの課題をもたらしました。また、親が食事を作らなかったり、他の事業活動に専念していたりする場合、生徒は家にリクニパーラー粉があっても空腹のまま学校に行くことがありました。
学校給食の持ち帰り用食料の不足を補うため、現地スタッフは生徒にリクニパーラーを配らず、保護者に取りに来てもらいました。そのため、配布の際にはまずお粥の作り方について保護者に教育し、次にプログラムの健康上の利点が十分に達成されるように、保護者が子どものために政府のガイドラインに沿った一貫性のある食事を準備することの必要性を啓発しました。
合計490世帯に5kgのリクニパーラーが配られたため、下表のように2,450kgの小麦粉が配布されました。
こうして、多くの家庭でコレラの蔓延という試練がある中でも、給食を得ることができました。
皆さんのご支援、ありがとうございます。