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宮崎西高等学校の皆さんの販売活動
公開日:2024.09.04


せいぼは、2024年3月に宮崎国際大学・宮崎学園短期大学地域連携センター事業として実施されたGlobal Leadership Seminarで講師を務めました。その後、セミナーの参加された高校生から多くの反響を頂き、その中でも宮崎西高等学校の学生から、具体的な活動のご提案を頂きました。
その結果、宮崎市の地元の店舗様と提携し、マラウイコーヒーと紅茶、そしてマラウイ産アールグレイで作ったクッキーを販売し、その売り上げを寄付するという活動に繋がっていきました。

宮崎西高校の活動については、こちらからもご覧ください!

この活動は、宮崎国際大学やその他の高校の皆さんにも影響を与え、現在宮崎県では多くの高校生大学生が、マラウイを通して国際的な視野を持ち、自分のできる活動を始めています。
その中の一つで、BOBOTEAという活動もあり、この中では宮崎国際大学の学生が中心になり復習の宮崎の高校の生徒が一つになって、国際課題に対して探究学習、マーケティング、実際のセールス、そしてマラウイの人へのレポート、他の学生や地域コミュニティへの活動紹介などによって、循環的で公共性の高い活動をして頂いています。

BOBOTEAの活動は、こちらから見て頂けます!

こうした活動により、宮崎の地元の人々、店舗、大学、高校生、そしてアフリカの子供たちと学生たちが繫がることで、とてもユニークな国際支援活動になっています。
これからも、独創的な地元との繋がりと、コーヒーとお菓子のペアリングなど、様々な可能性にトライしてほしいです!
せいぼは、こうして学生の活動を積極的に応援し、一緒にマラウイと日本の学生、教育を繋げていく活動をしています。
是非、こちらからその連携についてもご覧ください。

2024年7月の学校給食支援レポート
公開日:2024.09.03

2024年の学校給食支援のレポートとなります。

北部Mzimba(ムジンバ)地区
まず、北部のムジンバにおける給食支援の状態からご紹介します。
せいぼは、北部は小学校の支援を実施しており、もともと他のNGOからの引き継ぎや政府が学校のインフラを整備している学校に対する給食支援の担当をしています。

Kaphuta(カプータ)小学校
以下で、給食支援を受けている方々からのお言葉を紹介します。
「せいぼの給食プログラムは勉強する子供たちの間の社会的身分(貧富など)の差を少なくする手助けをしてきました。
給食の時間にはすべての子供たちが同じものを食べるのでほかの子供の食事を見てうらやましく思うということもありません。
(ほかの生徒と比較することなどを原因とする)ストレスや自分に対する不信感などの問題は克服されつつあり、子供たちは安心して勉強に集中することができています。」
(カプータ小学校のSHN(学校保健栄養)担当教員)

7月22日にカプータ小学校でlikuniPhalaの試食会が行われました。
この試食会は給食用のリクニパーラー(トウモロコシの粉が原料のお粥)を提供する3社(Rab’s、ETG、Mint&Honey)のうちより良い会社を選定するために開かれ、調理時間や色味、濃度や味などの観点から評価が行われました。


(リクニパーラーのサンプル)


(リクニパーラーの状態や温度、調理方法を確認するせいぼスタッフ)


(給食の作製を手伝うせいぼスタッフ)


(学校給食の担当者Chancy‐せいぼスタッフが子供たちに試食用のお粥を配る様子)


(児童からお粥の味などのフィードバックをもらう学校給食の担当者Darwin‐せいぼスタッフ)

Chamngulube(チャングルべ)小学校
私がチャングルべ小学校に毎日通い給食を準備するモチベーションになっている一つのことは、この給食プログラムがもたらす幸せです。
幸せとは給食を受け取る子供たちの笑顔を見ることだけでなく、彼らが健康になっていく様子を見ることでもあります。
給食が子供たちにもたらす幸せによって子供たちは強く、健康になります。
貧しいコミュニティなので、ほとんどの家庭の子供たちはせいぼの給食プログラムによって生活しています。
私はコミュニティ全体を代表し、せいぼが健康的な給食の提供を続けるよう願っています。」
(チャングルべ小学校のボランティア調理員の一人マリーさんより)

(調理をするボランティアスタッフのお母さん)


(学校給食を受け取る生徒の様子とそれを提供する母の会のボランティア)


(給食を受け取った子供たち)

Kanyerere(カニエレレ)小学校
せいぼの給食は児童たちをカニエレレでの授業に積極的に参加させてくれます。
教師として、元気で話をよく聞いてくれる教室はもっと多くのことを子どもたちに届けようというやる気をくれます。
(私と児童の)楽しい交流によってカニエレレ小学校での教育の質は向上しています。」
(カニエレレ小学校の教員より)

(カニエレレ小学校の教室での元気な児童たちの様子)

Chabere(チャベレ)小学校
チャベレ小学校はせいぼの給食プログラムの設立によって生徒の出席数の増加を記録しました。
特に大きな貢献は女の子の出席率の向上です。
田舎のコミュニティでは少女たちがとても早い段階で学校をドロップアウトする傾向にありますが、給食プログラムは彼女らを学校にとどめ、多くの女子児童が小学校の卒業認定を受けるまで学習を続けます。
このことはチャベレのコミュニティにおいて素晴らしい発展であり、せいぼがこの素晴らしい仕事を続けてくれることが我々の望みです」
(チャベレ小学校の学校教育委員会のメンバー)

Blantyre(ブランタイヤ)地区
ブランタイヤはマラウイ南部で、北部のムジンバに対してCBCC(地域が実施する子どもセンター)や幼稚園の支援も、せいぼが実施しています。
南部は北部と違い幼稚園制度があり、乳幼児の死亡率が高まった際にその状態が把握しやすい場所でもあります。
給食が早期の子供の発達段階で重要な要素になることが、体感できる場所とも言えます。

「メイズ(穀物の一種)の価格の上昇はさらに多くの家族が飢えることにつながっていますが、Katondo(カトンド)CBCCは毎月お粥を受け取っておりそれが重要な命綱となっています。
学校会議とコミュニティのメンバーたちはせいぼが子供たちに対して支援を続ける努力に感謝しています。」
(Katondoの学校会議のメンバー)


Tawina(タウィナ)の子供たちの中には親戚に頼って生活している孤児たちもいます。しかし、マラウイの厳しい経済状況においては出来高制の手間仕事のような職を見つけることさえも難しく、親戚達にとっても安定した収入を手に入れることは簡単ではありません。結果として、子供たちはせいぼが提供する学校給食に頼って生きています。

Kachimera(カチメラ)小学校の学校会議のメンバーはさらに多くの子供たちを学校に惹きつけ教育経験を養うための努力の一環として遊び場を建設しました。また、彼らは子供たちの健康と幸福を優先しきれいで衛生的な環境を確保しています。

Kachimera小学校の新しい遊び場では遊びを通した学びが促され、子供たちが身体的な活動を通して教育的なコンセプトをより効果的に吸収し理解することを可能にしています。遊びと食事を結びつけることによって子供たちはより楽しく相互的な学習経験を得ることができます。

せいぼの給食プログラムは単なる食事だけでなく笑顔と学習に対する愛ももたらします。学習とは冒険であり、子どもたちはいつでも勉強することが大好きで、せいぼに感謝しています。


Watipa小学校は子供たちの健康と福祉をサポートするためにせいぼから寄付された石鹸により、手指の衛生の促進をしています。
「我々はせいぼのやさしさとゆるぎない支援に感謝しています」(Watipa小学校のディレクターOmegaさん)


「Atamandike2の調理師として私はこの給食プログラムから素晴らしい利益をうけています。
私は学費を払うことができませんが、私の3歳の子供は私が調理に来る際はいつも私と一緒に学校に来て授業を受け、栄養豊富なお粥を食べています。」
(Mwangaさん)

「子供たちの親へのインタビュー」

私の名前はGrace(グレース)です。私と私の息子Mphatso、そして私のすべての家族に対するせいぼのサポートに心から感謝したいと思います。
Mphatsoが小学校に入学するところで、私は彼が目覚ましく成長し賢くなっていくのを日々目の当たりにしています。
教育を受けることに加え、彼は健康に良い栄養豊富なお粥からも恩恵を受けています。
せいぼによる救済はわたしたち家族が困難に直面しているときに助けを与えてくれました。
私はせいぼに神の祝福があり、私たちをサポートしてくれたようにほかの人たちを助けることができるよう願っています。
MphatsoがTikwere幼稚園に通っている間に私は中学校に通って、高校進学のための試験、JCE試験(Junior Certificate Examination)に合格することができました。


私の名前はJudith(ジュディス)で、Favourの母親です。
私はFavourがTikwere幼稚園を卒園し、小学校に入学する準備ができていることにワクワクしています。
私はFavourに提供された無償教育、栄養価の高い食事、その他の重要なリソースに関してせいぼに感謝しています。
シングルマザーとして私はたくさんの困難に直面してきましたが、せいぼの支援のおかげでFavourが学校に行っている間に私は家族のために働くことができます。Favourはものすごい成長をとげ、アルファベットを唱えること、1から100まで数えること、読み書き、友達と交流することなど様々なことをマスターしました。
私は彼女の小学校に向けた準備が十分であり学問的に優れた能力を持っていると確信しています。
せいぼの図り切れないサポートとFavourの将来への投資に感謝します。

給食支援全体の数
支援給食数(ムジンバ地区)全体は、276,805食となりました。
また、以下が具体的な学校での給食提供の状態となります。

支援給食数(ブランタイヤ地区)は、41,154食となり南部でも安定した数量の食事を出すことができました。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

第一回 Wellness Life Summit
公開日:2024.08.29


2024 年8月10日、新宿区にて「第一回 Wellness Life Summit」が開催されました。
本サミットは、環境問題やウェルネスに対する意識を高め、「より良い未来を創造する学びと実践、交流の場」として、新たなチャレンジへの第一歩を提供することを目的としています。

このイベントは、TEAM PTRD JAPAN®様が主催され、上智大学 Green Sophia様が協賛される形で、実施されました。
33の企業・団体の協力を得て、成城大学や早稲田大学を含む 12 校の学生と一般参加者、合計 61 名が集まる大きなイベントとなりました。
こちらより、当日様子と実施報告をご覧いただけます。

内容の概要としては、ウェルネスをテーマとしたゴミ拾いから、ランチ会、そしてミーティングが実施されました。
ミーティングの中では、前環境副大臣衆議院議員、山田美樹代議士も登壇され、最先端で活躍される日本のウェルビーイングを担う方のお話も聞くことができました。
また、NPO法人せいぼを含んだ3者のエシカル消費、ウェルネスに繋がる活動をしている登壇者より、活動、事業紹介とクロストークがありました。

今回、せいぼとしてはマラウイのコーヒーも現場でご提供し、皆さんに私たちの考えるエシカル消費、日常が豊かになりスペシャルティコーヒーで遠いアフリカの子供たちの未来を変えることができるウェルビーイングに繋がる商品を紹介できたことに、とても感謝しております。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。

宮崎の平和構築セミナー
公開日:2024.08.23


宮崎県で開催された平和構築セミナーにて、マラウイ産のコーヒーを扱って頂きました。
2023年3月のグローバル・リーダーシップセミナーでご一緒した宮崎国際大学の学生の皆さんに協力を頂き、今回の機会を頂きました。

※イベントについてはこちら

・宮崎からの平和構築とマラウイ支援
宮崎国際大学、宮崎県の高校生とNPO法人せいぼは、マラウイの給食支援を通して人口がこれから増えていくアフリカの未来を豊かにしていくことを目指して協働しています!
最貧困で内陸の小国でありながら、若い人が多く、戦争を今までしたことがないマラウイからは、私たちが未来を考え、平和について意識しながら活動することで、学ぶことがたくさんあります。

・日本とマラウイの間の平和構築
日本からマラウイの間には、JICAをはじめボランティアの派遣が多くあり、東日本大震災の際は、岩手県から米粉が給食として送られていました。
また、同時にマラウイから日本に、震災後の支援金も送られています。
こうした寄付によって動いていく国際的な社会の変化を私たちも引き継いで続け、語り継ぐことで、平和を構築していきたいと考えています。

・私たちができること
そのために、現地の農園、そしてマラウイの未来を担う子供たちの給食につながるコーヒー、紅茶を販売する活動をしています。
日本は、世界でトップ5に入るほど、多くのコーヒーを飲みます。
そのコーヒーでマラウイを思い出して頂き、品質の高いスペシャルティコーヒーの豊かな味わいと支援のストーリーで、心も体も温かくなってもらえればと思います。

宮﨑国際大学、そして宮崎県の高校生は、それぞれの思いをブランドにし、NPO法人せいぼのWarm Hearts Coffee Clubの持つ給食支援を広めることで、マラウイのことを自分ごととして広め、平和のための活動に具体的日本関わっています!

ぜひ、大学生、高校生の活動を応援頂ければ幸いです。
コーヒーの購入、学生の活動は、こちらから見ていただけます!

イエスのカリタス修道女会での講演
公開日:2024.08.22


NPO法人せいぼの代表、山田真人は2024年8月17日~18日、イエスのカリタス修道女会の大分県亀川の修道院にお邪魔し、講演会をさせて頂きました。
今回のテーマとしては、「エコロジカルな経済」とポイントとなる 「協働」となっており、NPO、そしてそれを支援する企業、さらには活動に関わる学校が一体となって、同じ社会課題に取り組むことの意義についてお話ししました。

また、修道会では幼稚園や高齢者施設、他の社会福祉施設 、さらには学校現場で働く皆さんがいらっしゃいます 。
その方々がそれぞれの現場で感じる協働者との対話を深めていくことについて、その重要性を考える良い時間をともにできたと思います。
「協働」 の具体例として、NPO法人せいぼが実施しているコーヒーを使った学校との活動や、マラウイの給食支援の現状などを共有させて頂くことができました。

これからも、多くの方々と協働し、時代が変わる中でも (時代の変化に合わせて) 新しい活動の仕方を見つけながら、進んでいければ幸いです!

学生の力で引き出したマラウイへの支援: 大阪女学院大学でのコーヒーと紅茶の募金活動
公開日:2024.08.15

チャン レ タン ヒエン

プロジェクトの内容を伝えるため学生たちが作成したポスター

2024年7月2日から4日の3日間、大阪女学院大学の「Female Business Leadership」クラスは、「マラウイ・コーヒー・プロジェクト」を実施しました。このプロジェクトで、NPOせいぼを通じてマラウイの子どもたちの給食を支援でき、メンバーは同時にビジネスの仕組みやリーダーシップの理解を深めることができました。

販売の様子:昼休みに人通りの増える入口付近で、マラウイコーヒーと紅茶の販売を行いました。購入の際にマラウイ共和国の現状を伝え、プロジェクトの目的を理解してもらうためにポスターとビデオを作成して提示しました。

準備と計画:
 プロジェクトは、マラウイ産コーヒーと紅茶を売り、その収益でNPOせいぼからマラウイの子供たちへ給食を届けることができます。学生たちは、まずマラウイ共和国の労働力としての女性の地位、平等性、子供の教育など、マラウイ共和国の現状について学びました。そして、子どもたちに給食を届けることで教育の向上につながり、ひいてはマラウイの未来につながるという考えを共有し、このプロジェクトを進めていくことにしました。販売にあたり、マーケティングチームを組んで、このプロジェクトの目的を大学内の学生や教職員に効果的に伝えるためのマーケティング、商品の供給確保や効率的な売り上げ管理についてなどを話し合うミーティングを重ねました。

販売プロジェクトの実施:
 人通りの多い、大学の校舎の入り口に販売スペースを設置しました。販売に関してソーシャルメディアを利用して認知度を高め、より多くの人に関心を持ってもらうようにしました。ポスターや商品の展示などのディスプレイで、前を通る人々を惹きつける魅力的な店作りを心掛けていました。ポスターとビデオなどの資料を準備して、メンバー一人ひとりが必ずお客様と話をして、マラウイ共和国の現状を伝え、プロジェクトの内容と支援について理解してもらい、商品を購入してもらいました。メンバーは情熱を持って取り組み、お互いにサポートし合いました。

商品を十分に理解することがとても大切であることを感じました。


購入者といっしょに。手に持っているのは実際にマラウイ国内の方をインタビューした学生たちが作成したチラシ

課題と振り返り:
 学生リーダーの一人であるイエンさんは、「みんなが頑張ってくれたことにとても満足しています。各グループは、それぞれの問題があったかもしれませんが、全てのグループが責任感を持ってプロジェクトをやり遂げました。難しかったのは、メンバーのコミュニケーションと情報の共有でした。多国籍の学生が多いことから、お互いの母語のニュアンスの違いや、まだ完璧に使いこなせていない英語で、自分の意見を伝えたり、他の人が私の意見を理解しているのかがわからないこともありました。またオープン数日前に、販売場所の変更があり、準備に手間取ってしまいました。しかし、私たちは間違えや失敗から学び、互いを責めず、最終的には全てがスムーズに進んで嬉しいです。その結果、何人もの子どもたちの給食を支援できたことが分かり、うれしく思っています」。と話してくれました。

 フエンさんは「私がソーシャルメディアでこのプロジェクトについて知らせたところ、ベトナムや他の国の友人が、とても喜び、誇りに思ってくれました。NPOせいぼとこのプロジェクトのおかげで、私は学んだこと、マラウイの子供たちのことやどのように支援したかを世界の友人たちに共有することができました」と振り返りました。

期間中、学内の多くの学生が訪れて、マラウイの状況について伝えることができました。商品の良さと支援の内容をよく理解していたことが、販売の成功に大きく影響したことを感じました。

影響と成果:
 販売は3日間のみ、昼休みは40分しかなかったにもかかわらず、このプロジェクトは、大学コミュニティ全体に広がり、多くの学生や教職員に賛同を得て、支援の輪を広げることができたと感じました。

紅茶とコーヒーは予想以上に早く売り切れてしまい、期待を超える結果となりました。ある学生は、「コーヒーがとても美味しかったので、もっとほしくなって」。と、翌日も来てくれました。また、コーヒー好きの教授は、残っていたコーヒーをほとんど購入してくださいました。香りの良さとバランスの取れた紅茶とコーヒーだったと多くの感想もらい、支援だけではなく良い商品だと自信を持って、お勧めできました。

 販売に加えて、学生たちが手分けをして作成したポスターやビデオ、チラシ、独自のSNSアカウントを通じて、マラウイの子どもたちを支援するプロジェクトのメッセージを効果的に広げ、このプロジェクトの重要性を多くの方々に届けることができました。メンバーは、期待以上の手ごたえを得て、プロジェクトは成功したと感じています。本プロジェクトの収益は、NPOせいぼを通じてマラウイの子どもたちの給食支援として送られました。

プロジェクトの目的を理解して、最後のコーヒーを買ってくださった時には歓声が上がりました。

結論:
 プロジェクトは、支援活動にとどまらず、大阪女学院大学の学生の力と大阪女学院のコミュニティの包括力が大きな成功を導いてくれることを体験することができました。メンバーの献身的な行動と努力が実を結び、世界へ貢献をすることができただけでなく、ビジネスやリーダーシップの実践的な経験することができたと感じています。サポートして下さった皆さまとNPOせいぼに感謝申しあげます。

*写真はすべて、2024年度Female Business Leadershipクラスおよび箱根かおり先生の許可を得て使用しています。

豊橋中央高等学校 未来探究プロジェクト2024
公開日:2024.08.11


8月4日(日)に、愛知県豊橋市のまちなか広場で行われた「郷土のメイヒンSHOW~発見!トカイナカの魅力〜」に豊橋中央高等学校の皆様と出店しました。
せいぼとして初めて豊橋市のイベントに参加させていただきました。

豊橋中央高等学校の未来探求

豊橋中央高校では、今年度から未来探求の授業を担当しており、マラウイやNPOのことを学びました。
今回のイベントだけでなく、文化祭での販売も予定しており、販売を通して学んだことを実践する機会になっています。

マラウイ、アフリカの未来を考える「未来探究」
プロジェクトの中では特に、子どもたちの人口が増えているマラウイを支えることが、未来を考えてことに繋がるということを意識し、現地のコーヒー、紅茶を販売してくださっています。
こうした自らの未来の世代を考えることが、サステナブル(持続可能性のある)な未来を考えて商品文化、エシカル商品の習慣、意識づけにも繋がってくると思います。

また、プロジェクトの中で地元の人々との交流にも重きが置かれています。
イベントへの出店もその一環で、その中で地元愛知県豊橋市の人々と協働し、地元の未来を考えていくことも大事にされています。
豊橋中央高等学校の未来探究では、NPO法人せいぼとともに、グローバルな未来とローカルな未来を考えていくつながりをさらに深めていき、地元の課題解決や商品コラボによる広報も考えていければと思います。

イベント当日

未来探究で学んだ2年生にWarmHeartsCoffeeClubの寄付型コーヒーを販売していただきました。
事前準備として、マラウイのことが分かるポスターや、貧困の状況、紹介動画を作成して、少しでも知ってもらえるように工夫していました。
当日は前を通った方に声をかけたり、試飲用のコーヒーを配って積極的に販売を促していただきました。
有志の学生が、マイクを使って実際に商品の魅力を話してくれるシーンもありました!
皆さんのご支援に、本当に感謝しております!

英数学館中学高等学校 ボランティアアワード出場
公開日:2024.08.08


広島県の英数学館中学高等学校の皆さんは、2024年8月6日~7日に実施されるボランティアアワードの最終発表に出場されます!
英数学館様とは、マラウイ、その社会課題と中高生が取り組めることを、一緒にオンラインで学習を積み重ね、ボランティア体験を発表する場をこの度作られました。
日本とマラウイ、そして日本の広島の高校生というユニークな活動が、多くの他の参加者、全国のボランティア学習をしている方を始め、多くの方に良い影響となることは、間違いないと思います。

※ボランティアアワードについては、こちら

英数学館様は、地元の店舗様などとも提携し、マラウイのコーヒーを給食支援のために広める活動も実施しています。
また、福山青年会議所との協働を始めとして、地元への貢献も大事にされています。
活動的な姿勢を、これからも応援していければ幸いです。
せいぼと、学校の協働については、こちらからもご覧ください。

アタカ通商様のご講演とワークショップ
公開日:2024.08.08


2024年8月3日、NPO法人せいぼは上智大学環境サークルであるGreen Sophia、フェアトレードを推進する中央大学の学生団体FACT、そして白百合大学の協賛を頂き、「第3回コーヒー好き集まれ!コーヒーから⾒えるエシカルな社会」を開催しました。
今回で3回目を迎えるこのイベントは、主に大学生と一緒に、未来の世の中に向けてどのような仕事、消費文化を作っていけばいいのか、そして具体的に学生が実施している活動の共有、協働への促しを目的としています。
今回は、イベントでは、中央大学、上智大学、立教大学、東京理科大学、国際基督教大学などの学生が来てくれました。

主なプログラム

NPO法人せいぼに対して、マラウイ産コーヒーの生豆を提供してくれているアタカ通商株式会社の代表取締役、荒木様にお越しいただき、コーヒー業界の魅力と将来への展望について、お話を頂きました。
内容としては、北海道の最北端である礼文島に生まれ、家族的で自然豊かな環境を故郷にし、サラリーマンとして安宅産業に就職をされたお話、そしてそれが人、生産地を大事にし様々なコーヒーの市場を開拓してきた背景になったことを、まずお話くださいました。
アタカ通商様は、ルワンダ産コーヒーなど、今では多くの市場に流通している豆を、初め輸入した会社でもあります。
マラウイ産も、アタカ通商様が初めて日本への輸入をした商品です。

アタカ通商様が考えるフェアトレード

ビジネスで大事にしているのは、産地との信頼関係であると、荒木様がおっしゃっていたのが、印象的でした。
フェアトレードという対等な交易の土台には、お互いを信じあう関係性が長く構築されなくてはいけないとのことでした。
例えば、ある土地で霜が降りてしまい、例年のように生豆が獲れないときでも、その農園から仕入れるのをやめず、通常の値段で購入をし続けることにしているとのことでした。
こうした取り組みによって、生産地で働く人々は安定した収入を得ることができ、収穫高や品質が良い状態のとき、優先してアタカ通商様に生豆を提供してくれるそうです。

荒木様は、2017年よりマラウイの生豆を学校給食支援に還元する取り組みを、NPO法人せいぼと実施をしてくださっています。
ただ、市場にマラウイ豆を広めるだけではなく、それを生産国の未来を担う子供たちに還元することが、長期的なビジネスの目的になっている点は、とても魅力的に感じています。
アタカ通商様のSDGsの取り組みとして、NPO法人せいぼとの協働は、全日本コーヒー協会にも取り上げられています。
詳しくは、こちらのアタカ通商株式会社様のウェブサイトからもご覧ください。

学生のワークショップ

アタカ通商の荒木様の講演も受けて、以下のことを学習しました。

・コーヒーを始めとした商品のサプライチェーンを知ることの重要性
・コーヒー2050年問題を例にした環境問題と今後の産業で必要なこと

上記のテーマによって、生産者の姿を知って商品を購入することだけではなく、日々の選択の中で重視すべき価値観を考える機会にもなりました。
また、NPO法人せいぼのマラウイコーヒーとアタカ通商様の協働の具体例もあり、サプライチェーンの中にNPOが入ること、そして学生が代理販売をするなどでさらに広げていくことで、私たちにもたくさんの社会貢献、コーヒーのフェアトレードのためにできることがあることも実感できました。

最後に、NPO法人せいぼのスタッフによって、金融教育も兼ねたGame of Choiceというワークショップを実施しました。
このゲームでは、5つの班(企業、NGO、消費者、小売店、生産国の企業)に分かれ、企業が生産国の児童労働に加担をしていたことが判明した想定で行うゲームです。
企業チームが記者会見を開き、それぞれのセクター、関係者に説明を、妥協案を見つけていくというものです。
こうしたワークを通して、サプライチェーン、フェアトレードを考える機会となりました。

最後に、白百合女子大学の英語英文学科4年生、中村星瑛さんから頂いた感想を載せさせて頂きます。
「今回のワークショップを終えて、まず今後のフェアトレードについて考えました。サプライチェーンの各段階で環境への負荷がかかってることを学びました。
また「コーヒーの2050年問題」について初めて知りました。そこで、今後のフェアトレードは適切な価格で商品を取引するだけではなく、環境負荷への対策を視野に入れなければならないと感じました。加工段階での廃棄物を別の商品に加工するなど、豆以外を利用し環境にやさしいコーヒーづくりをすることで、生産者の生活や環境を守ることに繋がると考えました。

次に自分の職業観について考えました。
荒木様のお話では「コーヒーは魅力的で不思議な飲み物」であり、人生の重要要素となっていました。
ここから、探究心が仕事においては欠かせないと感じました。コーヒーは単なる飲み物ではなく、人や作り方によって味が変わる繊細さや、コミュニケーションの役割を果たしているなど、多くの側面を持っていることを初めて知りました。
探究心は自分の仕事を好きになることにも繋がると思います。そのため、今後は探究心を忘れないようにしたいです。」

今回の講演会、ワークショップは、アタカ通商様、白百合女子大学の皆さまの会場のご提供などもあり、とても実り豊かなものになりました。
これからも、世界の未来のためにできることを、続けていければと思います。

リザプロ株式会社との夏のプログラム
公開日:2024.08.01


2023年7月21日~28日、リザプロ株式会社と協働して小学生~高校生までの生徒様とともに、マラウイ産コーヒー、紅茶の販売を通して、マーケティング&セールス、国際開発と具体的な支援について学ぶプログラムを実施しました。
主な内容は、以下になります。

【小学生】

・オンラインでアフリカ、マラウイの場所や文化、学校給食の重要性を学習
・1食15円で支援できる給食の価値を、日本での15円と比べて考えてみる。
・マラウイの支援になるコーヒーの産地を学び、生産者のことを想像してみる。
・マラウイの子供と生産者のことを考え、支援に繋がる商品のラベルを絵でかいてみる。

【高校生】

・オンラインでマラウイの国際情勢、高校生が日本からできる支援について考える
・マラウイ産コーヒーの市場的価値や付加価値として顧客に発信できる内容を考える
・ブログ作成、直接の店舗販売の班に分かれ、販売の戦略を立てながら都内のブースで実際に販売を体験。
・販売をした上での振り返り内容も用いながら、デジタルマーケティングのためのブログやSNS戦略を考える。

小学生は、夏休みの自由研究として、単なるボランティアではなく、実際に支援に関わっている人々に出会い、その活動の一部に参画して体験することで、具体的な支援に繋がる活動ができました。
最終的に、コーヒーの売り上げとして、マラウイの給食分で約2400食の支援に繋げることになりました。

また、高校生は本格的な販売戦略を拡販が考え、参加者の個性も生かしながら声掛けを行い、多くの人々に高校生の学習プログラムとしての取り組みの魅力、マラウイの子供たちの支援の重要性、コーヒーのおいしさを伝えることができました。
高校生は、約93,000食分の給食支援に繋がる取り組みになりました。

今回の参加者は、高校生は特に経済、マーケティング、経営学、国際支援などに中心的に関心のある方でした。
中には、給食支援自体にも関心がある方もおり、福祉関連、リベラルアーツなど幅広い関心層の方と、ご一緒できました。

プログラム終了後は、入試に繋がる取り組みとして結果を残していくためにも、終了証をお渡しし、今後の取り組みへのモチベーション、大学に入ってからの学習の深まりにも生かして頂けるようにしました!
せいぼとしても、マラウイの子供たちの教育支援だけではなく、こうして日本の子供たちの教育にも貢献できることは、とても光栄です。

リザプロ株式会社様、貴重な機会を頂きありがとうございました!

2024年6月 活動レポート
公開日:2024.07.25

2024年6月も、マラウイ北部南部では皆様のおかげで学校給食を提供することができました。
この度は、誠にありがとうございました!
以下で、中心ンとなるレポートを載せさせて頂きます!

北部ムジンバ地区

・Kaphuta(カプータ)小学校
● 毎日の給食を食べれることによって、子供達が毎日元気に授業に参加ができて
います
● リスクを防ぐために、衛生状況に細心の注意を払いながら、調理がボランティア
によって行われています
● 6月21日には、衛生状態や子どもたちの健康状態に関して、ムジンバ地区学校栄
養コーディネーターの視察と監督を受けました


・Chabere(チャベレ) 小学校

● この学校は最も田舎に位置するの学校の一つであるため、教育をそれほど重視
していませんでしたが、学校給食支援が子供たちを学校に送り出す理由になって
います
● 課題の一つとして急激に生徒数が増加しているためキッチンでの事故のリスクが
高まっています。こうしたリスク軽減のための支援も今後行なっていく予定です

Kanyere(カニェーレ)小学校

● この学校も私たちの拠点から遠い場所に位置する学校で、女子生徒の高い登録
率・出席率を記録しています。女子が教育を受けることができることによって、男
女平等のが促進されています。この学校で教えている先生は「女子に教育を施す
ことは、世界全体を教育すること」と述べています。
● また6月21にムジンバ地区学校栄養コーディネーターの視察と監督を受けました

・Kazomba(カゾンバ)小学校

● 「子ども達の健康が劇的に改善しています。学校給食のおかげで以前のように定
期的に病気になる生徒がいなくなりました。」- カゾンバ小学校副校長

・St. Paul’s(セント・ポール)小学校

● 「以前までは子ども達は授業に興味を全然持っていませんでした。多くの場合、彼らは外で遊ぶために授業をサボっていましたが、今では給食があるので、授業に出席するようになりました」-セント・ポール小学校教師

南部ブランタイヤ地区
・Holy Cross(ホーリー・クロス)幼稚園

写真は、学校給食の調理のためにストーブに火をつけている様子。
環境のために可能な限り伐採は行わず落枝などを活用しています。


また、上記の写真給食を準備しているお母さんの様子です。
給食を調理するにあたって、十分な栄養分の確保のために配合する分量などを正確に測っています。
以下の写真は、実際の給食の写真です。

・Makwika(マクウィカ)幼稚園

以上の写真は、子供たちに栄養がもたらされることを知っているため、愛情込めて準備するボランティアの顔には、笑顔が浮かんでいます。

・Bachi(バチ)幼稚園

写真は給食を調理し、子ども達のためにお皿に配る様子です。

・Sulema(スレマ)幼稚園

写真では、衛生状況の改善のために子ども達が列になって給食の前に手を洗っています。

・Tiyamike(ティアミケ)Comunity-based Childcare Centre

写真は、ボランティアスタッフが学校給食調理のためにストーブに薪を焚べている様子です。

最後に(マラウイスタッフからのメッセージ)
皆様のご支援がこのような瞬間を可能にし続けています。皆様の寛大さによって、私たちは毎
日、生徒たちに食事だけでなく、喜び、栄養、そして希望の瞬間を提供することができます。今後
ともご支援のほどよろしくお願いいたします!

Northern Mzimba District

Kaphuta Elementary School

By providing daily meals, children are able to participate energetically in classes every day.
To prevent risks, cooking is done by volunteers with careful attention to hygiene.
On June 21, they received inspection and supervision from the Mzimba District School Nutrition Coordinator regarding hygiene and the health of the children.
Chabere Elementary School

As this school is located in one of the most rural areas, education was not emphasized, but school meal support has become a reason for children to attend school.
One of the challenges is the rapid increase in student numbers, leading to increased risks of accidents in the kitchen. Support to mitigate these risks is planned for the future.
Kanyere Elementary School

This school also is located far from our base and records high enrollment and attendance rates among female students. This promotes gender equality by ensuring girls receive education. Teachers here believe “educating girls is educating the whole world.”
They also received inspection and supervision from the Mzimba District School Nutrition Coordinator on June 21.
Kazomba Elementary School

“Children’s health has dramatically improved. Thanks to school meals, students no longer get sick as often as before.” – Vice Principal of Kazomba Elementary School.
St. Paul’s Elementary School

“Previously, the children showed no interest in classes. Often, they would skip classes to play outside. Now, with meals available, they attend classes.” – Teacher at St. Paul’s Elementary School.
Southern Blantyre District

Holy Cross Kindergarten

The photo shows starting a fire on the stove for cooking school meals. They utilize fallen branches to minimize cutting for environmental conservation.
Another photo depicts mothers preparing school meals with careful measurement to ensure sufficient nutrition.
Makwika Kindergarten

The photos show volunteers preparing meals with smiles, knowing they are providing nutrition to children who need it.
Bachi Kindergarten

The photo shows cooking and serving meals to children.
Sulema Kindergarten

In the photo, children line up to wash their hands before meals to improve hygiene conditions.
Tiyamike Community-based Childcare Centre

The photo shows volunteer staff lighting a fire for school meal cooking.
Final Message from Malawi Staff
Your support continues to make these moments possible. Thanks to your generosity, we can provide students not only with meals but also moments of joy, nutrition, and hope every day. We sincerely appreciate your ongoing support!

京都大学医学部付属病院様にマラウイコーヒーをご提供
公開日:2024.07.23

同志社大学の学生団体Philia様を通して、京都大学医学部附属病院にマラウイコーヒーが寄贈されました。
この度は、コーヒーをこのような形でご使用を頂きありがとうございます!
とても光栄です!

同志社大学の「レモネードスタンド Philia」は、神学部の学生たちを中心に活動をされている学生団体です。 団体名はギリシャ語で「友愛」「愛情」を示していて、小児がんを抱える子どもたちのための活動となっています。
NPO法人せいぼとは、同志社大学の学園祭でレモネードスタンドと一緒にコーヒーをご使用頂きました!

日本の子供たちと、マラウイの子供たちの支援が、双方で繋がり合うことができる、良い機会になりました。
これからも、どうぞよろしくお願いします!