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ムジンバの病院への支援
公開日:2021.02.25

A Little Can Make a Big Difference
2021年1月、せいぼは、498人のムジンバ病院の患者の方々に対して、
5kgの食事パックを提供しました。
こうした対応は、たしかに「学校給食支援」というのは難しいのが現状で、
通常の私たちの活動とは異なっています。
しかし、今回は、必要としている人々の場所に、提供をする決断をしました。

患者さんは、小児病棟、そして産婦人病棟の方々となりました。
彼らはとても喜んでいました。
提供した498の食事パックに加え、5kgのパックを222袋分、病院内の他の患者様用に、
将来の朝食のために、提供をすることとしました。

Mr. Mandalaさんの言葉
Mr. Mandalaさんは、ムジンバ病院の看護担当ですが、病院のマネージャーの代わりに、
今回食事を受け取りました。
彼女は、病院内の患者さんが、1日につき1食しか食事ができていなかったことに触れました。
その原因として、予算の問題が挙げられていました。
そんな中で、こうした食事の提供があったことで、患者さんが元気になることができ、
薬のように食事が大きな効果をもたらしてくれると語ってくれました。

Mellonisa-7歳の患者さんからの言葉
Mellonisaさんは、Kaphuta小学校の生徒で、せいぼのパートナーの小学校に通っています。
6人の子供が、彼女の家族にはいますが、彼女だけが女の子です。
1月5日に、彼女は家の近くで雷に遭い、麻痺を起こしてしましました。
お母さんのVioletさんは、せいぼに食事の提供について、感謝を述べてくださいました。
「リクニパーラーは、子供の健康のためになり、彼女が今でもそのおかげで、治療が受けられています。」

mellonissaさんは、彼女の夢を語ってくれました。
彼女は将来、パイロットになって、他の国を見て回りたいと言ってくれました。
皆さんも、せいぼを通して食事の支援をし、彼女の夢の実現に関わって頂ければ嬉しいです!

せいぼとRed Crossの協働の姿
公開日:2021.02.25

Malawi Red Crossのボランティアの皆さん!ありがとう!
30人のMalawi Red Crossからのボランティアを、せいぼは受け入れ、活動をしました。
今回は、彼らに感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとうございました!
12,000人の生徒たちに対して、家庭の持って帰って頂く形で、食事を配布することができました。
1月19日~22日の短い期間で、このようなことができたことは、大きな喜びです。

一人につき、5kgの給食のパックとなりましたが、現地の共同体のボランティアも、100人加わり、
皆で力を合わせ、配布をしました。
政府とも協力しながら、今後も、学校をこのような形でサポートしていきます。
そして、政府が学校給食の配布開始の許可をくれるまで、支援を続けていきます。

学校、家庭に対する嵐の影響
2021年1月6日、現地では大型の風と雨が到来してしまい、学校、そして家庭に対して、
甚大な影響を与えてしまいました。
Kafukule Euthiniという地域は、北部ムジンバの地域ですが、
ここが特に大きな被害を受けました。

1月7日の朝、134の家庭は、家がない状態となってしまい、学校の敷地も使用ができず、
途方に暮れる形となってしまいました。
同様のことが、Thomas Muhinjiがリードする村の共同体で起きてしまい、
多くの方々が家を無くしてしまいました。
さらに、Roti Mguntha という地域の人々も、同様に被害を受けました。

災害管理のチームは、ムジンバの地域の会合にて、Red Crossの協力のもと、
一時的なシェルターを準備することとなりました。
この場所で、被害を受けた家族は雨期が去るまで待機することになります。
305程度の家庭が、被害を受けた結果、このシェルターに集まっています。

月ごとに、Red Crossはこれらの家庭の人々を、メイズなどを提供し、支援しています。

One Good Turn Deserves Another
以上のような家庭に対して、せいぼは、Red Crossと協働し、187袋の20kgの食事パックを、
提供しました。全部で約3,740kgとなります。
Mr. Alick Gopaniは、ムジンバにて災害対策マネジャーを実施していますが、
せいぼに対して、感謝の言葉を下さいました。
Mponda Ngulubeをリーダーとする村の共同体に対して、食事が配布されたことに対して、
とても感謝をしていました。
Mr. Gopaniは、支援がとても適切なタイミングで実施されたと評価を下さいました。
こうした天候の不順による被害は、残念ながら毎年起こってはしまいます。
しかし、今年は特に大きな範囲で、被害が拡大したため、今回の支援はありがたいと、
語っていました。

上記の写真は、Nyasulu夫妻の写真です。Mr. Nyasuluは、風によって家が襲われた際、
家の中にいて、倒れてきたがれきで、足を折ってしまいました。
せいぼが、彼の治療において、支援をしてくれたことに対しても、とても感謝していました。
そして、せいぼに対する寄付者に対しても、感謝の言葉を下さいました。

他の災害に遭った人の例としては、Roti Mgunthaに住んでいる、
Mrs. Mgunthaとなります。彼女は、34歳のお母さんで、農家として働いています。
その結果、完全に彼女自身が栽培する作物に依存して、生活をしています。
旦那さんは、3年前に亡くなってしまいました。
せいぼが朝食を提供してくれることに対して、とても喜んでいました。

以上のような共同体の人々のために、せいぼは活動を続けていきます。
こちらから、ご支援が可能です!

2021年のマラウイの学校の予定
公開日:2021.02.25

2021年:新年の新たな試練
せいぼは、日本とマラウイで登録をされているNPO法人であり、
貧しい子供たちに対して、給食支援を実施している団体です。

2021年は、そのせいぼのマラウイでの働きによって、大きな試練が待っていました。
現地の小学校は、1月4日から再開をする予定でしたが、政府の方針によって、
ウイルスの広がりを警戒し、再開後すぐに閉鎖となってしまいました。
その結果、学校のスケジュール全体も調整され、通常であれば3月に最初の学期が終了しますが、
今年は5月に終了予定となっています。
政府の方針では、学校が今後再開になったとしても、学校給食の配布開始は許可しておらず、
十分にウイルスに対する安全性が確保できてからの再開となります。

せいぼが現在できること
マラウイ政府と、Malawi Red Crossなどの協力によって、5kgの食事パックを、
せいぼが提携している学校の保護者の方々に対して、配布をしています。
通常であれば、この5kg分が、一人の子供の一学期分の食事となりますが、
今回はこの分量を、保護者に対して配布をすることで、活用しています。

現在、1月~2月などの期間は、マラウイでは不作の時期で、不安定な時期が続いてしまいます。
その期間は、食事の値段も上がってしまいます。
私たちせいぼは、皆さんのご支援のおかげで、こうして食事を提供ができています。
このような特別な状態は、本当に皆さんのおかげとなっています。
今、まさに皆さんの支援が、とても強く必要です。

2021年の小学校の予定について(暫定の予定)
1学期: 1月4日~5月7日
2学期: 5月24日~8月13日
3学期: 8月30日~11月19日

1,2年生: 7:30-10:15 am
3,4年生: 10:00-14:20 pm
5~8年生: 10:00- 16:20 pm

1月のせいぼの給食提供の状態

1月19日~22日まで、36人のMalawi Red Crossとせいぼのボランティアの尽力、
そして100人程度の現地共同体のボランティアによって、せいぼの提携している小学校に対して、
北部にて給食提供を実施しました。

日本、イギリス、ブルガリアから頂いた寄付額を使用し、リクニパーラーを約70,000kgs、
現地に提供をすることができました!
リクニパーラーは5kgのパックにして提供し、家庭に持って帰って頂きました。

11,974人の小学校の保護者に、61,960kgの提供.
両親は、子供の出席カードを持参、もしくは政府の担当者に確認を取り、
学校に子供が通っていることの証明をした後、配布を受けることになりました。

129人の方々に645kgの食事を提供
ボランティアとして活動してくれた皆様にも、食事を提供しました。

Malawi Red Crossに3,740kgを提供
北部ムジンバで、大雨の影響で苦しんでいる家庭のために、配布されます。

Mzimba Hospitalに3,600kgが配布されました
小児病棟の子供たちに、昨年の夏と同様、配布を実施しました。

800 kgsが、Kurya Ndiko Ukoのために配布されました
北部カゾンバのCBO(地域共同体組織)のKurya Ndiko Ukoのために、使用されました。
地域の女性の雇用、孤児の育成、先生のトレーニングなどに貢献している団体です。

以上の活動は、雨期の厳しい環境の中で実施されました。
その結果、885kgのパーラーが、衛生的に被害を受けてしまいましたが、
現地のスタッフは、最善を尽くし、給食の配布を行いました。
原因としては、学校が十分に適切な状態で食事が保管できなかったこと、
また雨の影響で物理的に汚れが出てしまったことなどがあります。

学校に来ることができなかった家庭もあり、出席が取れずにいる場合もありますが、
全体として、多くの人々に、困難の中でも食事が配布出来たことは、大きな喜びです。
皆さんのサポートを頂き、本当にありがとうございました!

マラウイで1番のCBOをご紹介!
公開日:2021.02.25

マラウイの女性の力
2018年夏、せいぼは、日本のご寄付を頂いた方々のご支援のもと、北部で最も活発なCBO、
すなわち「共同体組織」(Community Based Organization)のサポートを実施しました。
その組織は、旦那さんと別れた27人の女性によって構成されており、そのリーダーは、
Lexah Mkwandawireというカリスマ的な女性です。その組織は、Kurya Ndiko Ukoという名前です。

そのCBOでは、孤児の支援、HIV患者のサポートも、実施しています。
また、パン屋さんを経営しており、その売り上げによって、CBOの子供たちの服、
食事、そして学習支援をしています。
2021年1月、せいぼは、このCBOに対して、800kgの食事を提供し、子供たちの給食としました。

Kurya Ndiko Ukoについて
多くのせいぼに支援者の方々にとって、このCBOはとても身近な場所です。
2014年に運営が開始されたこのCBOは、パンの作製、販売員として働くのに加え、
女性たちはトイレを作りました。その際の井戸の提供は、せいぼが実施しました。
また、洋服を縫い、販売もしています。
今日において、47人の5歳未満の子供たちの世話をしており、さらに4人の先生たちに対して、
トレーニングプログラムを実施しています。
その先生のうち一人は、障害のある子供たちを要請する資格を持った先生です。

せいぼの800kgの給食の支援は、現地にとってはまだまだ、「大海の一滴」になっているのが現状です。
しかし、現地のCBOは、少しずつ良い状態が出来てきています。
今後も、皆さんの支援のおかげで、より多くの孤児や女性たちの仕事を、サポートしていきます。

Your Invitation!
Kurya Ndiko Ukoの皆さんは、いつも支援をしてくれている日本の寄付者の皆様に、
実際に現地に来て、共同体の姿を一緒に体験されることを勧めています。
マラウイ北部に足を運んでみて、現地を見てみてください!

Kurya Ndiko Ukoの女性たちは、とてもプロ意識が高い方々で、
皆さんをおもてなしするのも、非常に心を込めて実施してくれいます。
そして、彼らは現地の社会変革をするような、大きな仕事をしています。
それを皆さんの目で確かめることができると思います。

最後にこの場を借りて、皆様にお礼を述べたいと思います。
こうした困難の中でも、多くの支援を頂き、本当にありがとうございます。
以上のCBOの例のように、皆さんのご支援は、現地の共同体を変革するための、
大きな力になっています。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

2021年2月:マラウイの現状 (北部版)
公開日:2021.02.08

2020年2月、せいぼは現地からレポートを頂き、現在の子供たち、
そして家庭の様子について、知ることができました。

現地のスタッフは、2021年の始めには、北部ムジンバを訪問し、
給食の配布を実施しました。
その様子をもとに、以下で北部の様子をお届けいたします。

まず始めに、現地の学校の様子について、お伝えをしたいと思います。
マラウイでは2021年1月4日より、新学期を迎え、学校が再開しました。
その後、せいぼも小学校、CBCCに訪問していましたが、その2週間後、
政府から3週間の学校の閉鎖が勧告されてしまいました。
また、2月4日再び、政府が閉鎖期間の延長を発表し、小学校、幼稚園、CBCCの全てが、
現在閉鎖となっています。

THERESAさんのストーリー

Theresaさんは、二人の子供たちのお母さんです。
二人とも、Kanyerere小学校に通っています。
Theresaさんは、メイズと野菜を育てている農婦さんで、それで生計を立てています。
旦那さんは、南アフリカに住んでおり、家族のサポートは実施していません。
Theresaさんの収入のほとんどは、1学期で約800円程度の子供たちに学費に使われ、
他の生活の基本的な支えとなる収入は、確保ができていません。
そんな中、以下のような言葉を、せいぼに下さいました。

「朝食のために、多くの支援をして頂き、本当に感謝しています。食費が確保されることで、
 収入を家族のために使用することができます。パーラーのおかげで、子供たちの栄養にもなっています。」

MADESS’s Story

Madessさんは、4人の子供たちのお母さんです。彼らは、kanyerere小学校の生徒です。
彼女は、バナナフリッターの”Zitumbuwa”を売り、主な収入としています。
コロナウイルスの被害に遭う前は、旦那さんが夜のガードマンとして働いておりましたが、
上司に雇ってもらうことができなくなり、現在は失業をしています。
旦那さんが家族をサポートできないこともあり、収入で生活を支えられないこともあります。

「パーラーを下さり、本当にありがとうございます。家族皆、助かっています。
 子供たちが毎朝朝食を食べることができ、両親として、とても安心しています。」

KENNETHさんのストーリー

Kennethさんは、5人の子供たちのお父さんで、Kamsombeni村に住んでいます。
彼は、庭仕事や、土でブロックを作成する仕事をしています。
しかし、コロナウイルスの被害後、仕事を得るのは困難な状態です。
5人の子供たちは、Kazomba小学校に通っており、リクニパーラーを食べることができ、
とても喜んでいます。
経済的な不況が続いている中で、せいぼが食事を支援することで、
彼を含む多くの家族の負担が減っていると、彼は語ってくれました。
そして、子供たちが食事ができることに、喜びを感じてくれています。

「せいぼの皆さん、困難の中、ありがとうございます!」

MACKREENさんのストーリー

Mackreenさんは、4人の子供たちのお父さんです。
彼らは皆、Chabere小学校に通っています。
サトウキビや野菜を育てる庭を持っており、それらを売って生計を立てています。
しかし、コロナウイルスの被害がある中では売り上げも減り、
4人の子供たちの世話をするのに十分な収入を得ることができていません。

「せいぼの皆さんによって、リクニパーラーを提供してもらい、とても助かっています。
 とてもありがたく思っています!」

CHARLESさんのストーリー

Charlesさんは、8人の子供たちのお父さんです。
彼は地元で働く大工で、末っ子のCharles Juniorは、kazomba小学校に通っています。

「リクニパーラーをもらうことができ、とても助かっています。ありがとうございます!」

EDWARDさんのストーリー

Edwardさんは、3人の子供たちのお父さんです。
彼らはKanyerere小学校に通っています。
給食配布を受けた日には、15kgのリクニパーラーを、学校で受け取ることができました。
彼が言うには、以前は朝食さえ、子供たちは摂ることができなかったため、
リクニパーラーをもらうことができ、とても助かっているとのことでした。

FELISTERさんのストーリー

Felisterさんは、4人の子供たちのお母さんです。
彼らはKanyerere小学校に通っています。
家族はとても小さな農園を持っていて、お父さんはMzimba Bomaで働いています。
現在、朝食を子供たちに与えるのは困難で、昼食と簡単な夕食を優先しています。
しかし、現在は栄養価の高いリクニパーラーを、せいぼのおかげで調理ができており、
とても嬉しいと語ってくれています。

「寄付者の皆様、本当にありがとうございます!」

NORMANさんのストーリー

Normanさんは、2人の子供たちのお父さんで、彼らはKazomba小学校に通っています。
彼はMzimba Bomaでの簡単な仕事で生計を立てています。
せいぼに対して、感謝の言葉を語ってくれています。

ALENGENIさんのストーリー

Alengeniさんは、3人の子供たちのお母さんです。
一番上の子供は、Davy小学校に通っています。
真ん中の子は、幼稚園に通っていて、末っ子は家にいます。
旦那さんが、木炭を売る仕事をしていて、彼の収入に家族は頼っています。

「リクニパーラーのおかげで、子供たちが毎日朝食を食べることができています。
 そのことで、子供たちは健康にいることができます。せいぼの皆さん、
 現在のこうした仕事を続けて欲しいです。子供たちはお腹が空いて泣いていて、
 私たちもお金がない状態です。」

LILIAさんのストーリー

Liliaさんは、4人の子供たちのおばあちゃんです。
彼女は最近、あるムジンバの大学のトレーニングスクールに対して、
定期的に野菜を送る仕事を勝ち取り、野菜を育てて生計を立てています。
しかし、その学校も、閉鎖が決まった影響で、仕事がキャンセルになってしまいました。
4人の子供を、南アフリカに仕事を見つけるために行ってしまった両親の代わりに育てるため、
一人でおばあちゃんとして住んでいます。
彼女の写真は、リクニパーラーを取り、4人の孫が朝食を摂れることに対して喜んでいるところを、
写したものになっています。
「せいぼの皆さん、本当にありがとうございます。パーラーは大きな力になっています。」

ROSEMARYさんのストーリー

Rosemaryさんは、6人の子供たちのお母さんです。
2人は、Kazengo小学校に通っています。
彼女の旦那さんは、Mzimba Bomaのお店で、カードマンをやっています。
彼女は、リクニパーラーを入手でき、とても喜んでいました。
家族の助けとなり、そして何よりも子供たちの朝食になると言っていました。
毎日朝食を食べれないこともあったため、大きな力になります。

TAFANJIさんのストーリー

Tafanjiさんは、4人の女の子のお母さんです。
彼らは皆、Kazengo小学校に通っています。
パーラーをもらうことができ、彼女はとても喜んでいました。
そして、彼女は家庭で子供たちの教育をしています。
ホームスクーリングを、自主的に実施することができています。

THOKOZIREさんのストーリー

Thokozireさんは、2人の男の子のお母さんです。
旦那さんは、家を出てしまい、子供たちとだけ生活をしています。
揚げたおやつのMandasiを売って生計を立てています。
また、兄弟の助けにも頼っています。
せいぼからリクニパーラーをもらい、とても感謝をしていました。

これからも、皆さんのお力添えが必要です。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。
ご支援は、こちらから!

Meet Mwai: せいぼの給食提供担当
公開日:2020.12.24

Mwaiさんは、Community Developmentについて学位を修め、現在せいぼで働いています。
彼女は、学校の先生、子供たち、保護者など、多くの人々と購入しながら、
数量的な情報、そして生の声を集め、せいぼの仕事に貢献しています。

Mwaiさんの仕事
・日々の給食の配達、食事の提供状態、在庫の管理の衛生状態などを確認。
・共同体の会合に参加し、給食提供に関する情報を提供。
・主に子供たちに関する数量的な情報の収集(出席率、給食の在庫数、退学率、欠席率など)
・子供たち、家族に関する家庭の状態、具体的なストーリーの収集。
・給食提供に関して、校長、共同体のリーダー、ボランティアなどに、情報を提供。
・子供保護の状態の確認。衛生状態の点検。

Mwaiさんが持つ課題
・家庭によっては、月額の家賃が払えない状態にあります。
 例えば、ある家族は、4回も引っ越しを強いられており、子供たちも安定した滞在ができていません。
・家庭によっては、仕事を得るチャンスを得ることができていません。
・子供たちは、村に引っ越しをさせられてしまいます。その原因は、家庭の経済的状態で、
 都心を追われてしまうことが挙げられます。

Mwaiさんからの感謝の言葉
多くの人々に支えて頂き、マラウイでは給食の提供ができています。
本当にありがとうございます。
子供たちは、給食のおかげで、教育を得ることができています。

Meet Herbert: せいぼのドライバー
公開日:2020.12.23

Meet Herbert Khonje!
Herbertさんは、2019年の8月からせいぼで働いている職員です。
しかし、職業訓練センターのビーハイブでは、長い間働いており、
レンタル事業を実施しているTorrentに在籍していました。

彼は、主にドライバーとして働き、せいぼのスタッフを学校、会合に運び、
一緒に子供たちの栄養管理も実施しています。
家族への訪問も、一緒に行っています。

Herbertさんの2020年の振り返り
2020年は、最も大変な一年となったと思います。
学校にとっても、支援をしている家族にとっても、大きな試練がありました。
家族に訪問すると、家庭には本当に何もなく、月ごとに運んでいる、
給食の配分に頼るしかないのが現状でした。
子どもたちは、外に出て、帰って来ないこともあったり、
家族自体も、家賃が払えず、転々と移動を強いられたりなど、
多くの困難がありました。

せいぼの仕事によって実現した、積極的な側面としては、家族の多くが、
支援によって新たな仕事を見つけることができる余裕ができたことです。
例えば、ある母親は、石鹸を仕入れ、再販するビジネスを始めることができました。

また、小学校で給食を配分する際に、子供たち、家族と関われることは、とても嬉しいです。
家族は、学校に食事を取りに来て、彼らに目には、希望を見て取ることができました。
多くの困難がある中でも、こうして子供たち、家族に会い、食事を配れることで、
生活に良い変化を与えることができていることに、誇りを持っています。

Meet Pilirani: 北部の学校給食責任者
公開日:2020.12.23

Meet Pilirani Mtonga!
Piliraniさんは、マラウイ北部のムジンバで働いている、せいぼのスタッフです。
彼は、もともとMary’s Mealで働いていて、給食の配達をしていました。
2017年3月から、せいぼに入り、活動をしています。
ムジンバに滞在をしているスタッフで、ムジンバの状況を、報告してくれています。
そして、現地の共同体の活動状態、子供たちの栄養状態の管理、
共同体メンバーの研修なども、実施をしています。

Piliraniさんの仕事
・給食の配分について、学校の管理委員会とのミーティングを行う。
・毎週の子供たちの学校の出席状態などの情報を収集。
・給食や、薪などの調理用品の在庫の確認と補充。
・共同体、学校の衛生状態の管理。
・給食の在庫の配分を、せいぼ本部とともに実施。

Piliraniさんの持つ課題
・両親で、十分に給食の配分のボランティアに対してモチベーションが高くない人がおり、
 どのように現地をマネージングをするかが課題となっている。
・多くのボランティアが、金銭的な報酬を多く求めている。
・家庭に持ち帰った食事の配分が、家族間で難しい。
・学校に訪問する際に、道路の状態が悪く、アクセスが難しい。

Piliraniさんからの一言
多くの課題は付きまとっていますが、それでもせいぼの仕事はやりがいがあり、
子どもたちに教育の機会を創出し、社会を発展させる素晴らしいものだと思っています。
これからも、どうぞよろしくお願いします!

Meet Tapiwa: せいぼの給食提供の現場監督
公開日:2020.12.23

Meet Tapiwa Mwafulirwa!
Tapiwaさんは、Human Science & Communityで学位を持っており、
幼児教育や栄養教育などで、多くの知識を持っています。
また、共同体のモニタリング、評価においても、優れています。

Tapiwaさんの一日
・週ごと、月ごとの給食提供の計画の作成。
・給食提供の状態の管理、パーラーの使用状態、在庫管理
・校長や共同体のリーダーとのネットワークを作り、食事の提供に対して助言。
・教職の在庫について、将来を見越した管理を徹底。
・定期的な家庭、学校への訪問の記録と管理。

Tapiwaさんの抱える課題
多くの家庭が、食事を定期的に摂ることができる経済状態ではなく、
学校にも子供を送り出すことができていない状態です。
その原因の一つは、子供に通学の際の食事を持たせることができないことが挙げられます。

また、子供たちは、両親の結婚が原因で、地元を離れ、転々としなくては行けず、
安定した通学などが困難な状態になっています。
さらに、通学が難しい理由は、靴などがなく、物理的に危ない状態であることもあります。
また、家庭に配分された食事は、家族で分けられているため、子供が十分に食事ができず、
学校にお腹が空いたまま、行かなくてはいけない状態にもなっています。

両親の多くは、仕事を失ってしまっており、家庭が経済的に不安定となっています。
以上のような困難の中で、せいぼは、食事の支援を通して、少しでも家族を支え、
生活の改善を狙っています。
Tapiwaさんも、そうした改善を願い、日々働いています。

Meet Mark: せいぼの現場オペレーター
公開日:2020.12.23

Meet Mark Stambuli!
Markさんは、以前Mary’s Mealでも働いていて、給食を運び、提供することにおいて、
長年の実績がある人物です。
彼は、せいぼの現場の仕事の運営を主に担当しており、2016年4月から働いています。

Markさんの一日
・データの収集(学校の出席状態、食事の提供日の日数など)
・教職提供の状態の管理:提供した食事を適切に使用しているか、学校の先生、会合への助言。
・給食(リクニ・パーラー)の配達、小売り道具の提供(薪など)
・幼稚園の園長、両親、村長、CBCCの会議のメンバーなどとのミーティング

2020年のMarkさんの仕事のフィードバック
– 多くの家庭が、ウイルスの影響で、安定した生活を失っている。
・多くの家族が、食事はなんとか摂ることができるが、家賃を払うことができない。
・多くの両親が、学校が閉鎖中、子供たちに勉強を教えることができない。

In His Own Words
「せいぼじゃぱんのおかげで、多くの食事が、マラウイの子供たちに提供できています。
 本当にありがとうございます。多くの家庭は、貧しく、食事を十分に子供に提供できません。
 したがって、給食のパーラーが唯一の食事になっています。
 さらに、せいぼじゃぱんが、こうして雇用を創出してくれていることにも、とても感謝しています!」

Meet Priscilla: せいぼのプログラムアシスタント
公開日:2020.12.23

Meet Priscilla Nkhoma Nhlane!
Priscillaさんは、せいぼのプログラムアシスタントとして、働いています。
Human Ecologyを勉強し、学位を持っています。
Talithaさんと同じように、栄養、教育の管理などの技能を持っています。
彼女は、せいぼには欠かせない能力を持った女性です。

Priscillaさんの日々の仕事
通常の業務がある日という設定は、現地にはなかなかありませんが、
基本的に以下のような業務に、彼女は関わっています。

・「パーラー」という現地の給食の配分の費用の管理
・定期的な支援先とのミーティングの開催の管理
・家庭訪問の日程管理、保護者会の実施状態の管理
・支援している共同体の衛生管理の研修資料の作成と実施
・給食提供の方法についての研修の管理と実施
・食事の提供後のデータ管理と共同体への提供
・せいぼの特別なプロジェクト実施時の経理のサポート

Priscillaさんの仕事における課題
2020年は、彼女にとっても大きな困難があった年となりました。

・支援先の家庭が、両親の離婚、引っ越しなどの理由で、
 学校をやめなくてはいけない状態になる。
・両親が、子供を学校に送ることをやめてしまう。
 その原因としては、お菓子も彼らに与えることができず、経済的に安定していないこと。
・最貧困の家庭が登録するSeibo Kids Programの該当の人々が、仕事に就くことができず、
 安定しない、生活状態になっている。

Meet Talitha: せいぼのスーパーバイザー
公開日:2020.12.23

Meet Talitha Nyenyezi!
Talithaさんは、せいぼのプログラムスーパーバイザーとして働いています。
彼女は、Human Ecologyを学び、コミュニティの健康や、栄養状態の管理に関する技能、
家族やその共同体を管理する能力を持っています。
ECD(Early Child Development)の専門でもあり、プロジェクトの企画、実施をしています。

Talithaさんの日常
2020年は、多くの困難があった年で、柔軟な対応が必要でした。
しかし、彼女の一般的な1日の流れは、以下のような形です。

・日々の経理の仕事をし、月次報告をまとめる。
・特別なプロジェクトの管理を実施し、寄付の要請を提出
(2020年は、残念ながら、多くの要請がありました)
・予算の管理計画を立てる
・食事の提供の計画、資金調整
・衛生管理、給食配分方法に関する研修計画を立てる
・各共同体の衛生管理などに関する研修を行う
・政府の要請のために給食提供に関するデータを提出、プロジェクトの実施のためのデータ管理
・給食提供を実施している対象共同体の会合に参加。株主への情報提供。

Talitha’s Seibo Story
【Talithaさんの言葉】
私は、せいぼで2016年の7月よりボランティアをしていました。
その後、2017年の3月より、せいぼに入りました。
せいぼが持っている南部のチロモニ、そして北部のカプータでの働きの大きさは、
とても強いもので、誇りに思っています。
せいぼの働きは、私たちがこの世からいなくなっても、ずっと残っていくと感じています。
なぜなら、その働きは、毎日の積み重ねで、大きくなっていっているからです。

せいぼの働きは、支援対象に対してだけではなく、働いている私たちに対しても、
とても大きいものとなっています。
せいぼの仕事をする中で、多くの人々と触れ合い、自分自身も成長をしているのを感じます。
最近は、こちらの記事で取り上げた、JordanとSalomさんとお話をしました。
その中で、Salomは母親として、以下のようなことを言ってくれました。

「給食支援を受け、子供が学校にも行けるようになり、大きな変化を下さいました。
 しかし一方で、私自身も大きく変わることができました。
 なぜなら、子供の将来について、現在なら希望を持つことができ、
 そのことが動機となって、私は日々の生活に良い変化がありました。
 こうした生活の変化を与えてくれて、本当にありがとうございます。」

実際に彼女は、Jordanくんが幼稚園に通うようになってから、
まるで違う女性かのように、大きく変化を遂げていました。
Jordanくんは、1月から小学校に通います。
こうした変化を家庭に与えるために、せいぼの仕事はあるのだと、実感しました。

2020年:大きなチャレンジの年
せいぼは、2020年の困難の中でも、給食を提供し続けています。
現地の家庭は、家賃の支払い、食事の供給など、多くの課題があります。
その中で、学校も閉鎖になり、多くの困難を抱えることになりました。
仕事は安定せず、パンデミック中は、不安定がさらに付きまとっています。
以下のような点が、主な課題として現在挙げられています。

・両親は経済的な理由で住処を転々としなくてはいけず、子供たちが様々な場所に出歩いてしまう。
・子供たちが学校に行けないせいで、家に滞在してしまっている。一方で親たちは仕事を探し、
 外出をしているため、子供が危険な目に遭う可能性が高まってしまっている。
・母子家庭の人々が、多くの課題を抱えている。多くの家庭の旦那さんが、家族を捨ててしまい、
 残された家庭内では、多くの経済的な課題が残されている。
・福祉的なサポートが国からはないため、せいぼに対して支援を求める形になっており、
 多くの家庭が、生活が困難になっている。
・いくつかの家族は、やむを得ず家族を分割し、違う場所に住むことで、経済的な負担を減らしている。

家庭への食事支援
現在、マラウイ政府では、学校での給食配分ではなく、幼稚園、小学校で食事を保護者に配分し、
家に持ち帰ってもらう形で、提供するように、勧告しています。
この形での食事提供で課題となるのは、この支援を通して、必ずしも子供たちが、
食事を摂ることができるとは限らないという点が挙げられます。
なぜなら、もし全ての家庭が食事の配分された量に頼っている場合、
どれくらいの量が、子供にいきわたっているかについて、不明確だからです。

私たちせいぼは、こうして状態の中で、家庭への訪問を実施し、
現在開いている学校に子供たちを送るように、両親に説得しています。
子どもたちが、学校に行っても、食事がないことから、あまり学校に行くモチベーションが上がらず、
困っているのが現状です。さらに、両親によれば、子供が食べ物を持っていけないと、
スナックなども持っている子供から、いじめられる恐れもあるとのことでした。

今後、マラウイは雨季に本格的に入り、寒く、湿った時期を迎えます。
昨年、私たちはプラスチックブーツを支援として頂き、それを子供たちに提供し、
雨でも学校に安全にいけるための支援とすることができました。
しかし、今年はそのブーツもダメになってしまい、また学校に行くのが困難な状態に、
戻ってしまっています。
もし、こうした状態が解決できれば、学校に子供たちを積極的に両親が送り出してくれますが、
現状では課題が多く存在しています。

以上のように直面している課題を考えていくと、せいぼが給食支援団体として、
向き合わなくてはいけない課題は、単に食事の支援、教育の促進だけではないことが分かります。
私たちはそれでも、自分たちの最大限のできることを実施し、活動を続けていくしかないのです。