発育阻害とは…慢性的な栄養摂取不良によって身長が伸びていない状態を表します。発育阻害は、生後1,000日間に適切な栄養が与えられずに、慢性的な栄養欠乏に陥る事で引き起こされ、その影響は一生涯続きます。身体及び精神の発達を阻害し、学校の成績にも影響し、そのために大人になってからの収入が低下する場合が多いです。(出典元:WFP 2014)
貧困の定義としてよく使われるのは、世界銀行の1日1.90米ドル未満で暮らす人の比率で、国際貧困ラインとも呼ばれています。極度の貧困から、生きていく上で最低限必要な食糧さえ確保できず、学習する機会のない子どもがたくさんいます。それは人間の緊急事態です。 (出典元:世界銀行 2015)
世界では、5秒ごとに、子どもが飢えによってなくなっています。それは、1日に14,000人の子どもがなくなっているという事でもあります。飢えに苦しむ子どもに、私たちは国際課題の一つとして、目を向けて行く必要があります。(出典元:国境なき医師団)
主な死亡原因として、肺炎、下痢、マラリア、周産期の問題(早産や合併症、分娩時の問題)があります。肺炎、下痢、マラリア、栄養不良は、早期に医療機関を受診し、適切な治療が受けられれば、助かる疾患です。病院に行くのが遅かったり、病院に行っても適切な診断や治療が受けられない事もあり、子どもが亡くなっています。早期発見で回復ができる可能性の高い病気で亡くなる子供たちが多いことは、とても悲しいことです。(出典元:世界銀行 2015)