2021年:新年の新たな試練
せいぼは、日本とマラウイで登録をされているNPO法人であり、
貧しい子供たちに対して、給食支援を実施している団体です。
2021年は、そのせいぼのマラウイでの働きによって、大きな試練が待っていました。
現地の小学校は、1月4日から再開をする予定でしたが、政府の方針によって、
ウイルスの広がりを警戒し、再開後すぐに閉鎖となってしまいました。
その結果、学校のスケジュール全体も調整され、通常であれば3月に最初の学期が終了しますが、
今年は5月に終了予定となっています。
政府の方針では、学校が今後再開になったとしても、学校給食の配布開始は許可しておらず、
十分にウイルスに対する安全性が確保できてからの再開となります。
せいぼが現在できること
マラウイ政府と、Malawi Red Crossなどの協力によって、5kgの食事パックを、
せいぼが提携している学校の保護者の方々に対して、配布をしています。
通常であれば、この5kg分が、一人の子供の一学期分の食事となりますが、
今回はこの分量を、保護者に対して配布をすることで、活用しています。
現在、1月~2月などの期間は、マラウイでは不作の時期で、不安定な時期が続いてしまいます。
その期間は、食事の値段も上がってしまいます。
私たちせいぼは、皆さんのご支援のおかげで、こうして食事を提供ができています。
このような特別な状態は、本当に皆さんのおかげとなっています。
今、まさに皆さんの支援が、とても強く必要です。
2021年の小学校の予定について(暫定の予定)
1学期: 1月4日~5月7日
2学期: 5月24日~8月13日
3学期: 8月30日~11月19日
1,2年生: 7:30-10:15 am
3,4年生: 10:00-14:20 pm
5~8年生: 10:00- 16:20 pm
1月のせいぼの給食提供の状態
1月19日~22日まで、36人のMalawi Red Crossとせいぼのボランティアの尽力、
そして100人程度の現地共同体のボランティアによって、せいぼの提携している小学校に対して、
北部にて給食提供を実施しました。
日本、イギリス、ブルガリアから頂いた寄付額を使用し、リクニパーラーを約70,000kgs、
現地に提供をすることができました!
リクニパーラーは5kgのパックにして提供し、家庭に持って帰って頂きました。
– 11,974人の小学校の保護者に、61,960kgの提供.
両親は、子供の出席カードを持参、もしくは政府の担当者に確認を取り、
学校に子供が通っていることの証明をした後、配布を受けることになりました。
– 129人の方々に645kgの食事を提供
ボランティアとして活動してくれた皆様にも、食事を提供しました。
– Malawi Red Crossに3,740kgを提供
北部ムジンバで、大雨の影響で苦しんでいる家庭のために、配布されます。
– Mzimba Hospitalに3,600kgが配布されました
小児病棟の子供たちに、昨年の夏と同様、配布を実施しました。
– 800 kgsが、Kurya Ndiko Ukoのために配布されました
北部カゾンバのCBO(地域共同体組織)のKurya Ndiko Ukoのために、使用されました。
地域の女性の雇用、孤児の育成、先生のトレーニングなどに貢献している団体です。
以上の活動は、雨期の厳しい環境の中で実施されました。
その結果、885kgのパーラーが、衛生的に被害を受けてしまいましたが、
現地のスタッフは、最善を尽くし、給食の配布を行いました。
原因としては、学校が十分に適切な状態で食事が保管できなかったこと、
また雨の影響で物理的に汚れが出てしまったことなどがあります。
学校に来ることができなかった家庭もあり、出席が取れずにいる場合もありますが、
全体として、多くの人々に、困難の中でも食事が配布出来たことは、大きな喜びです。
皆さんのサポートを頂き、本当にありがとうございました!